【関西各駅探訪第660回】JR姫新線・智頭急行佐用駅

佐用

【特急スーパーはくとも停車する姫新線と智頭急行の連絡駅】

JR姫新線、智頭急行線佐用駅は、兵庫県佐用町にある。姫新線と智頭急行が連絡する駅で、西側で両線が交差している。姫新線上月方面と智頭急行の上郡から線路が西側で交差し、東側では智頭急行の智頭方面行きが北へ向かい、姫新線姫路方面行きが南へ分かれている。地図上で見てもなかなかわかりにくい分岐の仕方をしており、実際姫新線に乗ってみると上月方で分かれる智頭急行の線路は鳥取方面へ向かうものと錯覚してしまう。姫新線は普通列車のみの運転で、姫路方面へは1~2時間に1本の割合での運転、上月方面へは3時間ほど間が開く時間帯もあり、いずれも運転本数は少ない。智頭急行は、特急スーパーはくと、特急スーパーいなばが走っており、全列車が停車する。特急は1~2時間に1本の運転で、
スーパーはくととスーパーいなばが交互に運転される形になっている。普通列車は朝夕は毎時1~2本、昼間時は2時間に1本ほどの運転となっている。
佐用駅は1935年7月30日に国鉄姫津東線の駅として開業した。翌1936年4月8日に姫津線の駅となり、同年10月10日に姫新線の駅となった。JR発足後、1994年12月3日に第3セクター智頭急行が開業して、同社が運行する特急スーパーはくとが停車するようになった。

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駅構内はホーム2面4線で、JR姫新線が1面2線、智頭急行が1面2線を使用する。姫新線列車は1~2両編成での運転で、ホーム有効長はそれよりも長い。智頭急行は特急スーパーはくとが最大6両編成で運転されるため、20m級車両6両分ある。

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JR姫新線側には側線があり、車両の留置などができるようになっている。

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駅は盛り土の上にあり、駅舎は地上にある。改札は地下道の中に設置されている。各ホームから改札へは階段のみが設置されており、バリアフリーには対応していない。

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改札は有人で、自動改札機などの設置はなく、ICカードの利用はできない。JR、智頭急行ともに自動券売機が設置されている。

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出口付近には待合室が設置されている。

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出口は1ヶ所で、北側にのみ出られる構造になっている。

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駅前にはロータリーがあり、タクシーが常駐しており、ウエスト神姫のバス路線も乗り入れている。

佐用駅の2016年度1日あたりの乗車人員は458人で、うち定期利用者は362人となっている。定期比率は79.0%で、8割近くが定期利用者となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で23.8%増、定期利用者は27.5%増、定期外利用者は11.6%増となっている。

  

鉄道コム

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