【関西各駅探訪第650回】JR神戸線、播但線、姫新線姫路駅

姫路

【駅正面から見える白亜の城は世界遺産姫路城】

JR神戸線、播但線、姫新線の姫路駅は兵庫県姫路市にある。この3路線に加えて山陽新幹線も連絡しており、近くには山陽姫路駅もあり、兵庫県西部の一大ターミナルを形成している。特急以下全ての列車が停車する。特急は昼行特急のスーパーはくと、はまかぜが全て停車し、唯一の夜行列車となった寝台特急サンライズ瀬戸・出雲も上下とも停車する。当駅始発の新快速も多く設定されており、JR神戸線の西の要の駅となっている。JR神戸線では昼間時に新快速が毎時4本15分毎に運転され、明石まで各駅に停まる快速が毎時2本30分毎に運転されている。朝ラッシュ時は新快速が概ね7~8分毎の運転、快速も概ね7~8分毎に運転されている。大阪方面へは姫路から60分ほどかかるため、朝ラッシュ時の運転のピークは6時台になっており、7時台も前半は本数が多いが、後半は快速の本数が減る。夕方ラッシュ時はほぼ昼間時と同じ運転形態だが、快速が毎時4本15分毎に運転され、ピーク時間帯には新快速が7~8分毎の運転となる。播但線は毎時2~3本の運転で、昼間時は寺前まで毎時1本、福崎まで毎時1本の運転となっている。朝ラッシュ時は姫路着7時台に3本、8時台に4本が運転されている。夕方ラッシュ時は姫路発下りに18時台3本、19時台4本が運転されている。姫新線は毎時2~3本の運転が基本で、昼間時は播磨新宮まで毎時2本の運転が基本となっている。朝ラッシュ時は上り姫路着は7時台、8時台にそれぞれ4本運転されている。夕方ラッシュ時はあまり本数は多くなく、17時台に3本、18時台2本、19時台2本の運転となっている。

姫路

姫路駅は1888年12月23日に山陽鉄道の明石から当駅までの延伸と同時に開業した。1894年7月26日に播但鉄道が当駅から寺前まで開通した。1895年4月17日には播但鉄道の当駅から飾磨(後の飾磨港)までの間が開通した。1903年6月1日に播但鉄道が山陽鉄道に合併された。1906年12月1日には山陽鉄道が国有化され、国有鉄道の駅となった。1930年9月1日に姫新線の前身となる姫津線の当駅から余部までの間が開通した。1936年10月10日に姫津線が姫新線に改称された。1949年10月19日に駅そばが営業を開始した。後に名物となるまねきそばの営業が開始された。1972年3月15日には山陽新幹線が開業し、当駅も新幹線停車駅となった。1986年10月31日に播但線当駅から飾磨港までの間が廃止された。JR発足後の1997年にはJR神戸線部分の駅高架化が完成した。

姫路

駅構内はJR神戸線がホーム2面4線を使用し、JR播但線、姫新線がホーム1面4線を使用する。大阪方には留置線が4本あり、主に山陽本線、赤穂線電車の留置に使用されている。

姫路

播但線ホームが1・2番線で、姫新線ホームとは縦列する形に配置されている。

姫路

トリッキーな配線で、1番線は姫新線線路に繋がっており、2番線は行き止まり式になっている。

姫路

姫新線ホームは播但線ホームの西側にあり、3・4番線となっている。

姫路

3番線が行き止まり式で、北側には1番線から延びる線路が走っている。

姫路

この1番線から延びる線路は播但線電車の留置線となっている。

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姫新線4番線はスルー構造になっており、岡山方でJR山陽本線上り線、大阪方でJR神戸線上り線と繋がっている。また、大阪方では播但線にも繋がっており、各線からの発着が可能となっている。

姫路

JR神戸線ホームは5・6・7・8番線を使用する。

姫路

8番線の南側には通過線があり、貨物列車などが通過する。

姫路

当駅でそのまま折り返しを行う新快速は6番線に入線する。一旦英賀保などに引き上げる電車は8番線に到着する。

姫路

山陽本線電車も列車によっては7番線に直接入線して折り返すこともある。ホームの使用については時間帯によってまちまちなため、利用者はコンコースで発車番線を確認した方がいい。

姫路

5・6番線ホーム、7・8番線ホームには姫路駅名物の立食いぞばのまねきそばがある。

姫路

改札は2ヶ所あり、この他に播但線、姫新線ホームには中間改札が設置されている。また、山陽新幹線の連絡改札もある。

姫路

中間改札はICカード対応の自動改札機が設置されており、有人改札となっている。播但線のICカード利用は寺前まで、姫新線は播磨新宮までなので利用には注意が必要だ。

姫路

中央改札は西側にあり、姫路城などへは中央改札の利用が便利だ。有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

姫路

東改札も有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

姫路

出口は4ヶ所あり、中央改札、東改札共に自由通路が南北に走っており、それぞれ北側、南側に出られる。

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中央改札北口はロータリーがあり、路線バスやタクシーが発着している。

山陽姫路

中央改札北口からは山陽姫路駅や姫路城に近い。

姫路

キャッスルガーデンが整備され、駅から正面に姫路城を眺望できるスペースがある。

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中央改札南口もロータリーが整備されており、バスやタクシーが発着している。山陽新幹線ホームもあるため、南口も整備が行き届いている。

姫路

東改札北口はロータリーなどはなく、商業店舗が建ち並んでいる。

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東改札南口は中央改札南口と共用のロータリーの東側にあり、東横インなどに近い。

姫路駅の2016年度1日あたりの乗車人員は51,086人で、うち定期利用者は29,193人となっている。定期外利用者は21,893人で、定期比率は57.1%となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で11.9%増、定期利用者は9.8%増、定期外利用者は14.8%増となっており、全般的に利用者が増えている。

  

鉄道コム

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