【関西各駅探訪第616回】JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅

嵯峨嵐山

【嵐山・嵯峨野観光の拠点として発展してきた駅】

JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅は京都市右京区にある。京都の中でも有数の観光地である嵐山への最寄駅で、行楽シーズンには多くの観光客、行楽客で賑わう。嵯峨野線快速が停車し、嵐電嵯峨駅やトロッコ列車の嵯峨野観光鉄道トロッコ嵯峨駅と連絡している。嵯峨嵐山駅は1897年2月15日に京都鉄道の駅として開業した。1907年8月1日に国有化され、1912年3月1日には山陰本線の駅となった。JR発足後の1989年3月5日には亀岡までの直流電化が完成し、当駅から馬堀の間は新線に切り替わり複線化された。1994年9月4日には駅名が嵯峨駅から嵯峨嵐山駅に改称された。2008年6月14日には橋上駅舎化が完成した。2010年3月7日には当駅〜花園間の複線化が完成した。2017年3月4日ダイヤ改正ではインバウンドの増加などに対応するため、昼間時に当駅始発終着となる普通電車を新設した。

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駅構内はホーム2面4線で、ホーム有効長は20m級車両8両分ある。

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駅舎は橋上化されており、改札は橋上駅舎内に1ヶ所ある。有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。みどりの窓口も設置されている。

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出口は2ヶ所で、南口がメインとなっている。南口にはロータリーが整備されている。ロータリーにはタクシーが常駐しているが、バス路線の乗り入れはない。

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南口から徒歩5分もかからない距離に嵐電嵯峨駅がある。嵐電嵐山駅はその西側にあり、阪急嵐山線嵐山駅は、嵐電の嵐山駅から渡月橋を渡って、徒歩20分ほどかかる。

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南口の西側にはトロッコ嵯峨駅があり、駅前にはD51が置かれ、駅舎内にはジオラマ・京都・JAPANなどもある。

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北口にもロータリーがあるが、こちらもタクシーのみで、バス路線の乗り入れはない。北側を走る丸太町通にはバスが走っており、バス停もあるが、駅からは少し離れている。

嵯峨嵐山駅の2016年度1日あたりの乗車人員は7,478人で、うち定期利用者は2,798人となっている。定期比率は37.4%で、観光地嵐山の玄関口だけに定期利用者よりも定期外利用者の方が多い。10年前の2006年度と比較すると全体で44.6%も伸びている。定期利用者は17.4%増、定期外利用者は68.0%増となっており、定期外利用者の増加が顕著となっている。

  

鉄道コム

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