【関西各駅探訪第506回】JR嵯峨野線八木駅

八木

【旧八木町の中心駅にはかつて急行が停車していた】

JR嵯峨野線八木駅は京都府南丹市にある。かつては八木町の中心駅だったが、市町村合併により、南丹市の駅となった。急行が運転されていた時には、朝夜に一部の列車が停車していたが、園部〜福知山間の電化完成で、急行が電車特急に置き換わり優等列車の停車はなくなった。八木駅は1899年8月15日に京都鉄道の園部延伸とともに開業した。1907年8月1日に京都鉄道が国有化されて、国有鉄道の駅となった。1909年10月12日に線名が制定され京都線の駅となった。1912年3月1日には京都線が山陰本線に編入され、山陰本線の駅となった。1992年11月1日にはみどりの窓口が設置された。2003年11月1日からはICカードの利用が可能となった。2009年3月14日には当駅から園部までの複線化が完成した。同年9月6日には当駅から並河までの複線化も完成した。

八木

駅構内はホーム2面2線で、ホーム有効長は20m級車両8両分ある。亀岡以遠各駅に停まる快速以下の電車が停車する。

八木

現在は特急列車は全て通過し、亀岡以遠各駅に停まる快速が停車するのみとなっている。電化前の1995年4月20日ダイヤ改正時点では急行丹後9号と急行丹後4号が停車し、通勤急行的な役割を果たしていた。

八木

上下ホーム間は古い木造の陸橋で結ばれている。エレベータの設置はなく、バリアフリーには対応していない。

八木

改札は1ヶ所で、上り1番線側にある。業務委託駅で駅係員が配置されている。ICカード対応の簡易型自動改札機と自動券売機が設置されている。窓口はあるが、みどりの窓口ではない。

八木

かつてはみどりの窓口も設置されていたが、優等列車停車がなくなり、みどりの窓口は廃止された。

八木

出口は1ヶ所で、駅舎がある東側のみ出られる。駅前は昔ながらの風情だが、広くなっており、駅前に南丹タクシーの事務所があり、タクシーが常駐している。

八木

駅前からは京都京阪バスの路線が発着している。南丹市内東部から京都市北部にかけての路線が朝夕を中心に運行されている。

八木駅の2016年度1日あたりの乗車人員は1,530人で、うち定期利用者は1,057人となっている。定期比率は69.1%で高い数値となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で8.0%減、定期利用者が4.9%減、定期外利用者が14.2%減と定期外利用者の落ち込みが大きい。

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました