【関西各駅探訪第852回】山陽電鉄本線霞ヶ丘駅

霞ヶ丘

【明石大橋も望む高台にある待避駅】

山陽電鉄本線霞ヶ丘駅は、神戸市垂水区にある。朝夜に運転されるS特急が停車する駅で、待避線が設置されており、普通車が直通特急を待避する。山陽垂水駅と舞子公園駅の間にあり、少し丘陵地に駅があるため、南側に明石海峡大橋を望むことができる。駅の東側には五色塚古墳がある。

霞ヶ丘

電車は昼間時は普通が毎時4本15分毎に運転されている。昼間時の普通は当駅で直通特急を待避する。平日朝ラッシュ時上りは7時台にS特急が4本、普通が5本運転されている。平日夕方ラッシュ時下りは18時台、19時台に普通が各5本運転されている。

霞ヶ丘

霞ヶ丘駅は1917年4月12日に兵庫電気軌道の歌敷山駅として開業した。歌敷山駅は霞ヶ丘駅の前身で、現在地よりも西へ300mほどのところにあった。1927年4月1日に宇治川電気の駅となり、1933年6月6日に宇治川電気から鉄道部門が分離され、山陽電気鉄道の駅となった。1964年6月1日に電鉄垂水付近高架化に伴い、歌敷山駅が廃止され、霞ヶ丘駅が開業した。1965年4月13日に待避線、折り返し設備が完成した。1987年12月13日ダイヤ改正で通勤特急停車駅となった。1991年4月7日ダイヤ改正で通勤特急はS特急となった。1995年1月17日の阪神淡路大震災で被害を受け、同月27日まで営業休止した。1月27日から当駅から山陽明石の間で運転を再開。1月30日には滝の茶屋から当駅までの間が復旧した。2009年3月20日ダイヤ改正で、昼間時の普通が当駅で直通特急を待避するようになった。

霞ヶ丘

駅構内はホーム2面4線で、ホーム有効長は18m級車両6両分となっている。

霞ヶ丘

姫路方には渡り線があり、引上げ線もあるが、引上げ線は現在は使われていない。

霞ヶ丘

ホームが丘陵地にあるため、改札はホーム下の地下道を通った地上部にある。ホームから地下道へは階段のみが設置されており、エレベータの設置はなくバリアフリーには対応していない。

霞ヶ丘

改札は1ヶ所で無人化されている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機、自動精算機が設置されている。

霞ヶ丘

出口も1ヶ所で、北側にのみ出られる。駅周辺は丘陵地になっているため、周辺の道路は狭く、バス路線の乗り入れはない。

霞ヶ丘 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2017年度 1,011 466 545 46.1%
2007年度 773 288 485 37.2%
対07年度比 130.9% 161.9% 112.4%  

霞ヶ丘駅の2017年度1日あたりの乗車人員は1,011人で、うち定期利用者は466人となっている。定期比率は46.1%で、定期利用者は50%を割っている。10年前の2007年度と比較すると全体で30.9%増、定期利用者は61.9%増、定期外利用者は12.4%増となっており、増加傾向にある。

  

鉄道コム

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