【明石大橋も望む高台にある待避駅】
山陽電鉄本線霞ヶ丘駅は、神戸市垂水区にある。朝夜に運転されるS特急が停車する駅で、待避線が設置されており、普通車が直通特急を待避する。山陽垂水駅と舞子公園駅の間にあり、少し丘陵地に駅があるため、南側に明石海峡大橋を望むことができる。駅の東側には五色塚古墳がある。
電車は昼間時は普通が毎時4本15分毎に運転されている。昼間時の普通は当駅で直通特急を待避する。平日朝ラッシュ時上りは7時台にS特急が4本、普通が5本運転されている。平日夕方ラッシュ時下りは18時台、19時台に普通が各5本運転されている。
霞ヶ丘駅は1917年4月12日に兵庫電気軌道の歌敷山駅として開業した。歌敷山駅は霞ヶ丘駅の前身で、現在地よりも西へ300mほどのところにあった。1927年4月1日に宇治川電気の駅となり、1933年6月6日に宇治川電気から鉄道部門が分離され、山陽電気鉄道の駅となった。1964年6月1日に電鉄垂水付近高架化に伴い、歌敷山駅が廃止され、霞ヶ丘駅が開業した。1965年4月13日に待避線、折り返し設備が完成した。1987年12月13日ダイヤ改正で通勤特急停車駅となった。1991年4月7日ダイヤ改正で通勤特急はS特急となった。1995年1月17日の阪神淡路大震災で被害を受け、同月27日まで営業休止した。1月27日から当駅から山陽明石の間で運転を再開。1月30日には滝の茶屋から当駅までの間が復旧した。2009年3月20日ダイヤ改正で、昼間時の普通が当駅で直通特急を待避するようになった。
駅構内はホーム2面4線で、ホーム有効長は18m級車両6両分となっている。
姫路方には渡り線があり、引上げ線もあるが、引上げ線は現在は使われていない。
ホームが丘陵地にあるため、改札はホーム下の地下道を通った地上部にある。ホームから地下道へは階段のみが設置されており、エレベータの設置はなくバリアフリーには対応していない。
改札は1ヶ所で無人化されている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機、自動精算機が設置されている。
出口も1ヶ所で、北側にのみ出られる。駅周辺は丘陵地になっているため、周辺の道路は狭く、バス路線の乗り入れはない。
霞ヶ丘 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2017年度 | 1,011 | 466 | 545 | 46.1% |
2007年度 | 773 | 288 | 485 | 37.2% |
対07年度比 | 130.9% | 161.9% | 112.4% |
霞ヶ丘駅の2017年度1日あたりの乗車人員は1,011人で、うち定期利用者は466人となっている。定期比率は46.1%で、定期利用者は50%を割っている。10年前の2007年度と比較すると全体で30.9%増、定期利用者は61.9%増、定期外利用者は12.4%増となっており、増加傾向にある。