【新日鐵住金の東門に近い駅】
南海加太線東松江駅は和歌山県和歌山市にある。本線と分岐する紀ノ川駅から1駅隣の駅で、2.6㎞離れているため、途中に梶取信号所がある。東松江駅は1930年12月1日に加太軽便鉄道の駅として開業した。1942年2月1日に南海鉄道の駅となった。1944年6月1日に戦時統合により近畿日本鉄道の駅となり、同年10月1日には紀ノ川~当駅間の松江線が開業した。戦後1947年6月1日に南海電気鉄道の駅となった。1950年7月25日には松江線の旅客営業を開始し、加太線電車は紀ノ川経由での運転となった。1955年2月15日には旧加太線の和歌山市~北島間が廃止となり、松江線は加太線に編入された。北島~当駅間の路線は北島線となった。1966年12月1日に北島線が廃止になり、現在の体系となった。
駅構内はホーム1面2線の行き違い駅で、ホームと駅舎の間に構内踏切がある。ホームは21m級車両2両分ある。
ホームから駅舎へは構内踏切を渡る必要がある。
改札は1ヵ所で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。
出口も1ヵ所で、南側には新日鐵住金の高炉が見え東門に近いが、通勤などで加太線を利用する人は少ない。
かつては中松江寄りで新日鐵住金構内に延びる専用線を分岐していたが、1984年の貨物輸送廃止により線路も撤去されている。