西日野
【路線名と終着駅名が一致しないのはなぜか】
あすなろう鉄道八王子線西日野駅は三重県四日市市にある。路線名が八王子線で、駅名が西日野なので、一瞬東京の駅かと思うが、実際には四日市郊外の駅で、日永で分岐する八王子線の終点である。線名と終点の駅名が一致しないのは以下の歴史で解明できる。西日野駅は1912年8月14日に三重軌道の駅として開業した。開業当時は日永から八王子村まで路線が延びており、西日野は中間駅だった。会社合併などの変遷を経て、1965年4月1日に近畿日本鉄道八王子線の駅となった。1974年7月25日に集中豪雨により、八王子線日永〜伊勢八王子間が不通となった。1976年4月1日に不通区間のうち日永〜西日野間は復旧の上、営業を再開した。この時、西日野駅は従来よりも100m程日永方に移設された。西日野〜伊勢八王子間はこのまま廃止となり、八王子線は日永〜西日野間の路線となった。2015年4月1日に近鉄から四日市あすなろう鉄道に移管された。
西日野
駅構内はホーム1面1線で、ホーム有効長は15m級車両3両分ある。
西日野
頭端式ホームになっており、改札はホームの先にある。
西日野
改札は無人化されており、自動改札機の設置はないが、自動券売機は設置されている。
西日野
駅の南側に天白川が流れており、その脇を走る道路にバス停があり、三重交通の路線が乗り入れている。
西日野駅の2016年度1日あたりの乗車人員は1,207人で、うち定期利用者は985人になっている。定期比率は81.6%で、8割以上が定期利用者である。10年前の2006年度と比較すると全体で26.3%減、定期利用者は30.6%減、定期外利用者は1.3%増となっている。
