関西各駅探訪第79回~近鉄大阪線名張駅~

【怪人二十面相の江戸川乱歩も見守る大阪線東部の要衝】

名張

名張

近鉄大阪線名張駅は、大阪線東の拠点駅で、車庫が併設され、折り返し電車も多数設定されている。名張市は行政区分では中部地方になる三重県だが、交通網の発達により、関西方面との結びつきが強い。名阪甲特急、阪伊甲特急、観光特急しまかぜ以外の全列車が停車する。大阪方面からの通勤客も多いため、夜間には名張行きの特急も設定されている。

名張駅は1930年(昭和5年)10月10日に参宮急行電鉄榛原〜伊賀神戸間開通とともに開業した。1941年(昭和16年)3月15日に大阪電気軌道との会社合併により、関西急行鉄道の駅となった。1944年(昭和19年)6月1日に会社合併により近畿日本鉄道の駅となった。1965年(昭和40年)3月18日ダイヤ変更で特急停車駅となった。当初は阪伊乙特急の一部が停車していた。1976年(昭和51年)3月18日ダイヤ変更で、名阪・阪伊乙特急の全列車が停車するようになった。2003年(平成15年)3月6日ダイヤ変更で、京伊特急の全列車が停車となった。2007年(平成19年)4月1日からPiTaPaなどICカードの利用が可能になった。

名張

名張

名張駅は2面4線で、車庫へとつながる側線や伊勢中川方には引き上げ線もあり、構内配線は複雑である。

名張

名張

乙特急全列車が停車するため、ホーム上には特急券券売機が設けられ、特急利用者の利便性を図っている。

名張

名張

改札は2ヶ所あり、出口も東と西の2ヶ所にある。東改札はメイン改札で、ロータリーがあり、バス路線も多数設定されている。

名張

名張

東口広場には、名張市出身の江戸川乱歩の銅像が立っている。

名張

名張

西口駅舎は古い木造建築で、昔ながらの建屋となっている。

名張

名張

西口にもバスターミナルがあり、駅前はかなり広くなっている。西口側はどちらかというと旧市街地である。

名張

名張

伊勢中川方には、名張車庫が広がっており、引き上げ線などもあり、東西からの名張折り返しの電車が折り返す姿が見られる。また、朝夕ラッシュ時には、快速急行や急行が増解結作業を行う。特急車も名張止めの車両があり、名張で増解結作業を行う列車がある。


名張駅の2013年度の1日あたりの乗車人員は、6,475人で、うち定期利用が4,458人となっている。10年前の2003年度には、9,296人の利用があり、うち定期利用は6,910人で、定期比率は74.3%だった。2013年度の定期比率は68.8%で、定期利用が大幅に落ち込んでいる。遠距離通勤が減少していることが顕著に表れている模様だ。

名張

名張

名張駅には、データイム大阪上本町方では、特急が3本、急行が3本停車する。特急のうち1本は、名阪乙特急で、後の2本は阪伊特急となっている。急行は1本が名張止めで、あとの2本は名張以東へ直通し、青山町まで1本、五十鈴川まで1本が運転されている。名張以東は、特急3本、急行2本に加えて、伊勢中川行きの普通が1本運転されている。平日朝ラッシュ時には、上り大阪上本町方面へは、6時台、7時台に各11本が運転されている。6時台には特急2本、快速急行5本、準急2本、区間準急2本が運転。7時台には、特急が大阪上本町行きが3本、京都行きが1本、快速急行が4本、急行が1本、準急1本、区間準急1本が運転されている。大阪上本町まで快速急行で63分程度かかる。特急は57分前後で運転されており、座席も確保できるので通勤利用は少なくない。もっとも、先述したように通勤客自体がかなり減っているので、近年はダイヤ変更とともに減便、減車が目立つようになっている。平日夕方ラッシュ時は、特急が毎時3本、快速急行が毎時4本の運転で、準急や区間準急が名張まで足を延ばすこともある。夜間には名張止まりの特急も設定されており、ホームライナー的役割を果たしている。2016年3月19日ダイヤ変更から、20時以降の快速急行は急行に置き換えられている。最終電車は、急行が大阪上本町発23時07分の青山町行きで、そのあとに、大阪難波発23時10分の特急名張行きが設定されており、名張には特急が先着する。なお、下りの名張着最終は、最終急行に途中で追い抜かれる区間準急名張行きとなっている。上り最終は、名張発23時07分の普通高安行きで、急行は22時27分の大阪上本町行き、特急は22時57分の大阪難波行きが最終となる。伊勢中川方面からの最終は、伊勢中川発23時12分の普通名張行きで、名張には23時55分に着く。

  

鉄道コム

コメント

タイトルとURLをコピーしました