関西各駅探訪第164回~JR山陽本線・赤穂線相生駅~

【観光都市赤穂に対して工業都市相生は交通の要衝でもある】

相生

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JR山陽本線相生駅は、兵庫県相生市にある。山陽本線のほか、赤穂線も分岐し、山陽新幹線も停車する西播磨の拠点駅となっている。新幹線ひかり、こだまは停車するが、在来線の特急スーパーはくとは通常通過するため、特急停車駅にはなっていない。姫路以西各駅に停車する新快速も乗り入れてくるが、2017年3月4日ダイヤ改正現在では、データイムの新快速乗り入れはなくなった。

相生駅は1890年(明治23年)7月10日に山陽鉄道竜野〜有年間の開通とともに、那波(なば)駅として開業した。1906年(明治39年)12月1日に山陽鉄道の国有化により官設鉄道の駅となった。1909年(明治42年)10月12日に線路名称制定。山陽本線の所属となった。1942年(昭和17年)10月1日に市制施行により相生市が発足したことに伴い、駅名を相生駅に改称した。1951年(昭和26年)12月12日 に当駅を起点とする赤穂線が播州赤穂駅まで開業し、接続駅となった。1972年(昭和47年)3月15日に山陽新幹線が新大阪〜岡山間で開業し当駅に乗り入れた。同時に駅舎を橋上化し、貨物の取扱を廃止した。1987年(昭和62年)4月1日に国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となった。2003年(平成15年)11月1日から山陽本線当駅以東と赤穂線播州赤穂までの間で、ICカードICOCAの利用が可能になった。2004年(平成16年)3月20日にエレベーター設置された。2005年(平成17年)3月1日 ダイヤ改正で、日中の山陽本線姫路方面からの列車は赤穂線播州赤穂への直通に置き替えられ、上郡・岡山方面の列車は当駅で折り返すようになった。同時に大阪方面から赤穂線へ直通する新快速が1時間に1本設定。朝は播州赤穂から大阪方面、晩は大阪方面から播州赤穂の電車も全て新快速になった。2016年(平成28年)3月26日ダイヤ改正で、日中の新快速が取りやめとなった。同年8月 に駅構内にあるkioskがリニューアルにより、セブンイレブンkioskとなった。2018年(平成30年)9月15日から山陽本線岡山方面でICカードICOCAの利用が可能となった。

相生

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相生駅は2面3線で、下り岡山方面が1番線、上下線と赤穂線電車が2番線、上り姫路方面が3番線となっている。

相生

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データイムは姫路からの直通電車は、赤穂線直通となっており、上下電車とも2番線から発着している。データイムの山陽本線岡山、上郡方面への電車は、3番線で折り返している。

相生

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改札は1ヶ所のみで、新幹線乗り換えの場合は、中間改札を通ることになる。新幹線専用の改札はなく、新幹線利用者は新幹線改札を通って、在来線改札も通らないと外に出られない。

相生

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在来線の改札も1ヶ所のみで、ICカード対応の自動改札も完備している。

相生

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改札外だが、コンビニ風のキオスクもある。改札内には売店も立ち食いそば屋などもないため、食料調達にはいったん改札を出る必要がある。

相生

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出口は2ヶ所有、北口は国道2号線に面しており、駅前ロータリー等はなく、店舗なども少ない。

相生

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南口がメインとなっており、ロータリーがあり、バスやタクシーが乗り入れている。

相生

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観光都市の赤穂に対して、相生は、伝統ある石川島播磨重工(IHI)を筆頭に工業、港湾として栄えてきた。このため、駅前のロータリーには、船の碇を模したモニュメントがある。

相生

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新幹線停車駅とあって駅前には東横インなどのビジネスホテルもあり、ビジネスマンの利用に対応している。


相生駅の2015年度1日あたりの乗車人員は4,619人で、うち定期利用者は3,085人となっている。定期比率は66.8%で、都市近郊と違い、若干定期比率は少ない。10年前の2005年度と比べると2%強の増加となっており、大都市近郊以外の駅としては健闘している。

  

鉄道コム

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