南海2000系【南海初のVVVFインバーター制御となった新型ズームカー】

2041F

2041F

会社名 南海電気鉄道
形式 2000系
使用線区 南海本線・空港線・南海高野線
製造メーカー 東急車輌
制御方式 GTO素子VVVFインバータ制御
主電動機 かご形三相誘導電動機定格100kW
ブレーキ 回生制動併用電気指令式ブレーキ
台車 FS-541
最高速度 110km/h
加速度 3.1km/h/s
減速度(通常) 3.8km/h/s
減速度(非常) 4km/h/s
製造初年 1990年
電気方式 直流1500V
軌間 1067mm
保安装置 ATS
座席定員 モハ2001 44人(116)
モハ2051 50人(124)
モハ2101 50人(124)
モハ2151 44人(116)
扉枚数・座席形状 2扉ロングシート
車端部の一部は固定クロスシート
車体 17m級ステンレス製
所属 住之江検車区・千代田検車区
編成 2両・4両
既存両数 64両(2019年8月現在)

南海2000系は21000系、22000系ズームカーの置き換え用として高野線山岳区間対応の車両。1990年から64両が製造された。橋本〜極楽橋間の急曲線、急勾配に対応するため、17m級の車体で、出力100KWのモーターを全車に搭載する全電動車方式を採用している。南海初のVVVFインバータ制御車で、GTO素子によるVVVFインバータ制御で、1C8Mの制御となっている。山岳区間での回生失効を防ぐため、回生電力吸収装置を備えている。

2000系クロスシート部

2000系クロスシート部


車体はステンレス製で、登場当初は南海のコーポレートカラーだったグリーンの帯を巻いていたが、1994年関空開港に伴うCIにより、ブルーを基調とした新塗装に変更された。車内はロングシートを基本に1995年以降増備された車両は1000系と同様に車端部にクロスシートが設けられた。

南海2000系編成表 4両編成 20両
←なんば 極楽橋→
2001Mcp 2051M 2101Mp 2151Mc
2041 2091 2141 2191
2042 2092 2142 2192
2044 2094 2144 2194
2045 2095 2145 2195
2046 2096 2146 2196
南海2000系編成表 2両編成 24両
2001Mcp 2151Mc    
2021 2171    
2022 2172    
2023 2173    
2024 2174    
2033 2183    
2034 2184    
2035 2185    
2036 2186    
2037 2187    
2038 2188    
2039 2189    
2040 2190    
南海2000系編成表 4両編成 20両
←なんば   和歌山市→
2001Mcp 2051M 2101Mp 2151Mc
2001 2051 2101 2151
2002 2052 2102 2152
2003 2053 2103 2153
←なんば 和歌山市→
2001Mcp 2051M 2101Mp 2151Mc
2043 2093 2143 2193
2001Mcp 2151Mc    
2031 2181    
2032 2182    


当初は全車が高野線に配属され、高野山直通の所謂大運転を行う急行を中心に運用された。1995年から2003年の間には平日朝ラッシュ時に10両運転を行う運用もあった。その後、大運転の縮小が行われ、2005年10月ダイヤ改正以降は大運転の急行が激減し、橋本以南での運用が主体となった。大運転縮小により、高野線平坦部分での区間急行や各停での運用も増加した。余剰車も増え、それらを有効に活用するため、2007年8月ダイヤ改正からは一部が南海本線に転属し、普通車に使用された。

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました