京都市営地下鉄東西線ガイド【京阪京津線とも直通するミニ地下鉄】

三条京阪

【京都市営地下鉄東西線ガイド】

会社名 京都市交通局
路線名 東西線
区間 六地蔵~太秦天神川
営業キロ 17.5km
駅数 17駅
平均駅間距離 1.1km
所要時分 33分
表定速度 31.9km/h
軌間 1435mm
電気方式 1500V直流電化
線路 複線
保安方式 ATO
最高速度 75km/h
最大編成両数 6両

京都市交東西線は太秦天神川と六地蔵を結ぶ17.5kmの地下鉄路線である。トンネル断面の小さなミニ地下鉄を採用しており、京都市を南北に走る烏丸線とは規格が異なっている。軌間は1435ミリの標準軌で、御陵~京都市役所前・太秦天神川間で京阪京津線が直通運転を行っている。1997年に醍醐~二条間が開業し、2004年に醍醐~六地蔵間が延伸開業、2008年1月16日には二条~太秦天神川間が延伸開業している。今後、西側では洛西ニュータウンまでの延伸が計画されているが、今のところ具体化はしていない。

駅№ 駅名 よみがな 駅間距離 営業距離 所在地 開業年月日
T17 太秦天神川 うずまさてんじんがわ 0km 0km 京都市右京区 2008年1月16日
T16 西大路御池 にしおおじおいけ 1.3km 1.3km 京都市中京区 2008年1月16日
T15 二条 にじょう 1.1km 2.4km 京都市中京区 1997年10月12日
T14 二条城前 にじょうじょうまえ 0.8km 3.2km 京都市中京区 1997年10月12日
T13 烏丸御池 からすまおいけ 0.8km 4km 京都市中京区 1997年10月12日
T12 京都市役所前 きょうとしやくしょまえ 0.9km 4.9km 京都市中京区 1997年10月12日
T11 三条京阪 さんじょうけいはん 0.5km 5.4km 京都市東山区 1997年10月12日
T10 東山 ひがしやま 0.6km 6km 京都市東山区 1997年10月12日
T9 蹴上 けあげ 1km 7km 京都市東山区 1997年10月12日
T8 御陵 みささぎ 1.8km 8.8km 京都市山科区 1997年10月12日
T07 山科 やましな 1.7km 10.5km 京都市山科区 1997年10月12日
T06 東野 ひがしの 1.1km 11.6km 京都市山科区 1997年10月12日
T05 椥辻 なぎつじ 1km 12.6km 京都市山科区 1997年10月12日
T04 小野 おの 1.3km 13.9km 京都市山科区 1997年10月12日
T03 醍醐 だいご 1.2km 15.1km 京都市伏見区 1997年10月12日
T02 石田 いしだ 1.3km 16.4km 京都市伏見区 2004年11月26日
T01 六地蔵 ろくじぞう 1.1km 17.5km 宇治市 2004年11月26日

2.歴史

京都市営地下鉄東西線は1997年(平成9年)10月12日に醍醐~二条間が開業した。京阪京津線が浜大津(現在のびわ湖浜大津)から御陵を経て京都市役所前まで乗り入れを開始した。2000年(平成12年)3月15日に昼間の全線通しの列車本数を、毎時6本から8本に増発した。2004年(平成16年)11月26日に六地蔵~醍醐間が延伸開業した。2008年(平成20年)1月7日に太秦天神川延伸開業に対応したダイヤ改正を先行実施。ただし、京阪京津線から乗り入れる列車は同月15日までは京都市役所前駅までの運転。1月16日に二条~太秦天神川間が延伸開業した。京阪京津線が太秦天神川まで乗り入れ区間を延伸した。

2009年(平成21年)4月1日に京都高速鉄道が第三種鉄道事業者として保有していた御陵~三条京阪間が京都市交通局に譲渡され、全区間において同局が第一種鉄道事業者となった。2010年(平成22年)3月19日に白紙ダイヤ改正を実施。21・22時台の増発や、烏丸御池駅での乗り継ぎ時間の均等化などを行った。また、烏丸御池駅での烏丸線・東西線終電の全方向一斉発車作戦シンデレラクロスを開始。2013年(平成25年)3月23日に交通系ICカードの全国相互利用を開始した。

2015年(平成27年)10月2日に年末年始及びお盆期間を除いた毎週金曜日のみ終電を30分延長するコトキン・ライナーの運転を開始。2018年(平成30年)3月17日に白紙ダイヤ改正を実施。始発から9時台(土休ダイヤは始発 – 6時台)を除く全時間帯で、京阪京津線の全列車が太秦天神川駅まで乗り入れることになった。同日白紙改正を行う京阪京津線の大幅な減便に伴い、御陵~京都市役所前間は12往復減便、京都市役所前~太秦天神川間は25往復増便となった。2021年(令和3年)3月26日からコトキン・ライナーの運行を当面の間休止した。

3.ガイド

太秦天神川は京都市右京区にあり、2008年3月28日に新設された京福嵐山本線嵐電天神川と連絡している。北へ1kmほど行くとJR嵯峨野線花園駅があり、北西方向には太秦映画村がある。東西線の駅は全て島式ホーム1面2線で、ホームドアが設置されている。ホームドアは上部も全て隔離されるタイプで、電車の姿はほとんど見ることができない。

太秦天神川を出ると真っすぐ東向きに御池通りの下を走る。西大路通りとの交点に西大路御池がある。そのまま御池通りを真っすぐ東進してJR嵯峨野線との交点の手前に二条駅がある。二条駅はJR嵯峨野線二条駅の北側地下にある。JR改札の直下にはないので乗り換えには少々歩かされる。

二条を出ると押小路通の下を走る。二条城前はまさに二条城の目の前にある。同駅を出るとS字カーブして御池通に入る。そのまま御池通を東進して烏丸通との交点に烏丸御池がある。同駅では地下鉄烏丸線と連絡している。烏丸線開業当初は御池駅だったが、東西線開業前に烏丸御池に改称された。烏丸御池を出てさらに御池通の下を進み京都市役所前となる。同駅から京阪京津線が御陵まで直通運転する京都高速鉄道となる。二条方には京阪用の折り返し線がある。駅近くに京都市役所があり、地下にはゼスト御池の地下街があり賑っている。

京都市役所前を出ると右にカーブして鴨川の下をくぐって京阪本線と交差して左にカーブして三条京阪となる。京阪本線の三条とは接続駅になっているが、三条京阪は少し東に寄っており、乗り換えには少し歩かされる。連絡改札はなく、いったん改札を出ての連絡となる。三条京阪を出ると京都高速鉄道となり、三条通を東進する。東山を過ぎると右にカーブして勾配を上がり蹴上となる。ここから南下して山科区に入る。地下ではわからないが、京津線時代にはちょっとした峠越えの様相があった区間だ。しばらく走って京津線と2段構造になっている御陵となる。

御陵を出ると左カーブしてJR琵琶湖線の北側を並行して進む。京津線はJR琵琶湖線の南を進み山科まで3路線が並行して走る。JR山科手前で少し北側に膨らんでから右に90度カーブしてJR、京阪と直角に交差して京阪山科の南側に出て山科となる。

山科を出ると真っ直ぐ南下していく。国道1号線、東海道新幹線との交点の手前に東野がある。この辺りは交通の要衝でありながら鉄道空白地帯であったが、東西線がそれを穴埋めしている。道なりに進んで右にカーブして椥辻となる。同駅は山科区役所への最寄駅となっている。そのままさらに南下していき名神高速と交差して小野となる。さらに山科区から伏見区に入って醍醐となる。同駅には車庫が併設されている。パセオダイゴローなど商業施設もあり、醍醐バスターミナルもある東西線南部の拠点駅となっている。

醍醐から南西方向を向いて走り、石田となる。駅の付近には市営団地が広がっている。さらに南西方向を向いて走り終点の六地蔵に着く。六地蔵はJR奈良線の六地蔵の西側にあり、乗り換えは少々歩くことになる。京阪の六地蔵は少し離れており、乗り換え駅として利用するには離れ過ぎている。

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