【JR西日本通勤型車両のパイオニア】
会社名 | JR西日本 |
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形式 | 207系0番台 |
使用線区 | 東海道・山陽本線・福知山線・湖西線・学研都市線・東西線・関西本線 |
製造メーカー | 川崎重工・近畿車輌 |
制御方式 | VVVFインバータ(3ステップPTr) |
1C2M | |
主電動機 | かご形三相誘導電動機 |
定格155kW | |
ブレーキ | 回生併用電気指令式空気ブレーキ |
台車 | 軽量ボルスタレス台車 |
ヨーダンパ付(後付け) | |
最高速度 | 120km/h |
加速度 | 2.7km/h/s |
減速度(通常) | 3.5km/h/s |
減速度(非常) | 4.2km/h/s |
製造初年 | 1991年 |
電気方式 | 直流1500V |
軌間 | 1067mm |
保安装置 | ATS-SW,ATS-P |
座席仕様・定員 | 4扉ロングシート クハ 150人(50人座席) モハ・サハ 163人(58人座席) |
所属 | 網干総合車両所 |
編成 | 3両・4両・7両 |
既存両数 | 136両(2019年3月現在) |
207系0番台は学研都市線で使用されている103系の代替として、1991年から147両が製造された。制御装置は、GTOサイリスタの昇降圧チョッパ回路+パワートランジスタ素子による3レベルインバータで構成され、台車単位の制御を行っている。主電動機は出力155kWとなっている。補助電源装置はトランジスタインバータで構成され、定格容量 は122 kVAとなっている。
【試作車F1編成】
1991年に7両固定編成として近畿車輛で3両、川崎重工業で4両が落成し、淀川電車区に新製配置された。新製された当時は編成番号がC1だった。
試作車であるが、国鉄の試作車の多くに付されていた900番台とはなっていない。207系は国鉄末期に常磐線の千代田線直通用に試作車が投入されており、その絡みもあったかもしれない。このようなこともあり、量産先行車と呼ばれることもある。
207系では唯一の7両固定編成で、量産車は4両もしくは3両で製造されたので、他の編成と連結運転することはない。このため、先頭車に電気連結器は装備されていない。7両固定編成のため、長らく運用が固定され、JR京都線、JR神戸線での運用を中心に、学研都市線では増解結作業のない松井山手までの普通に運用されていた。松井山手〜木津間が7連対応となったため、2012年3月17日改正以降は他の207系と共通運用となった。
207系 | ←京都 | 西明石→ | |||||
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F編成 | クハ207Tc | モハ207Mp | モハ206M | サハ207T | サハ207T | モハ207Mp | クハ206Tc |
F1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 |
- Z1
- Z2
- Z3
- Z4
- Z5
- Z6
- Z7
- Z8
- Z9
- Z10
- Z11
- Z12
- Z13
- Z14
- Z15
- Z17
- Z18
- Z19
- Z20
- Z21
- Z22
- Z23
【量産車】
1991年から製造が始まった量産車は4両編成及び3両編成で製造された。1993年にはJR宝塚線にも新造投入され、JR東西線開業後は直通運転によりJR京都・神戸線でも運用されるようになった。0番台量産車は140両が製造された。所属は当初淀川電車区、宮原運転所で、後に吹田工場高槻派出所所属となり、現在は網干総合車両所所属となっている。4両編成はZ編成、3両編成はH編成となり、0番台量産車のみで組成された4両編成はZ編成として23本が在籍していた。Z16編成がJR福知山線脱線事故で廃車となったため、Z編成は22本となっている。
【1次車】
1991年12月から1992年2月にかけて、4両編成16本と3両編成13本の計103両が落成し、全編成が淀川電車区に配置された。編成番号は4両編成がB1~B16、3両編成がA1~A13編成となった。
【2次車】
1993年2月から3月にかけて、4両編成7本(B17~B19編成、V1~V4編成)と3両編成3本(A14~A16編成)の計37両が落成し、B・A編成が淀川電車区に、V編成が宮原電車区に配置された。V編成は、宮原運転所に所属していたJR宝塚線用の103系の置き換えにも充てられた。2次車から仕様が若干変更され、座席は片持ち式座席となり、4両編成のクハ207形も電連を装備した100番台となった。
207系 | ←京都 | 西明石→ | 体質改善工事 | ||
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Z編成 | クハ207Tc | モハ207Mp | モハ206M | クハ206Tc | |
Z1 | 2 | 16 | 2 | 114 | 17/2/13 |
Z2 | 3 | 17 | 3 | 115 | 16/9/2 |
Z3 | 4 | 18 | 4 | 116 | 17/6/1 |
Z4 | 5 | 19 | 5 | 117 | 21/8/18 |
Z5 | 6 | 20 | 6 | 118 | 17/3/31 |
Z6 | 7 | 21 | 7 | 119 | 20/11/28 |
Z7 | 8 | 22 | 8 | 120 | |
Z8 | 9 | 23 | 9 | 121 | 18/4/19 |
Z9 | 10 | 24 | 10 | 122 | 15/10/23 |
Z10 | 11 | 25 | 11 | 123 | 17/1/24 |
Z11 | 12 | 26 | 12 | 124 | 16/11/9 |
Z12 | 13 | 27 | 13 | 125 | 15/5/29 |
Z13 | 14 | 28 | 14 | 126 | 15/8/26 |
Z14 | 15 | 29 | 15 | 127 | 19/9/19 |
Z15 | 16 | 30 | 16 | 128 | 19/4/4 |
Z16 | 17 | 31 | 17 | 129 | |
Z17 | 133 | 35 | 18 | 133 | 17/6/19 |
Z18 | 134 | 36 | 19 | 134 | 18/4/2 |
Z19 | 135 | 37 | 20 | 135 | 18/6/20 |
Z20 | 136 | 38 | 21 | 136 | |
Z21 | 137 | 39 | 22 | 137 | 21/3/3 |
Z22 | 138 | 40 | 23 | 138 | 14/9/29 |
Z23 | 139 | 41 | 24 | 139 | 14/12/18 |
※紺色で表示した編成はリニューアル改造施工車 |
- H1
- H2
- H3
- H4
- H5
- H6
- H7
- H8
- H9
- H10
- H11
- H12
- H13
- H14
- H15
- H16
JR東西線開業を前に、1000番台が増備され、0番台も淀川電車区のA編成が3両編成から1000番台のモハ206を組み込んだ4両編成に変更された。モハ207は基本番号に500をプラスした500番台になった。淀川電車区のB編成、A編成、宮原電車区のV編成はともに吹田工場高槻派出所に転属し、東西線を介して、学研都市線、JR宝塚線、JR神戸線、JR京都線などで運用されるようになった。編成もB編成とV編成がZ編成になり、A編成は4両編成化されてH編成となった。
207系 | ←京都 | 西明石→ | 体質改善工事 | ||
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H編成 | クハ207Tc | モハ207Mp | モハ206M | クハ206Tc | |
H1 | 101 | 503 | 1534 | 101 | 19/12/16 |
H2 | 102 | 504 | 1505 | 102 | |
H3 | 103 | 505 | 1523 | 103 | |
H4 | 104 | 506 | 1501 | 104 | 21/7/13 |
H5 | 105 | 507 | 1513 | 105 | 17/10/13 |
H6 | 106 | 508 | 1507 | 106 | |
H7 | 107 | 509 | 1535 | 107 | |
H8 | 108 | 510 | 1517 | 108 | |
H9 | 109 | 511 | 1503 | 109 | |
H10 | 110 | 512 | 1527 | 110 | |
H11 | 111 | 513 | 1515 | 111 | |
H12 | 112 | 514 | 1525 | 112 | |
H13 | 113 | 515 | 1521 | 113 | |
H14 | 130 | 532 | 1511 | 130 | |
H15 | 131 | 533 | 1509 | 131 | 19/4/18 |
H16 | 132 | 534 | 1519 | 132 | 19/7/3 |
※紺色で表示した編成はリニューアル改造施工車 |
- 207系リニューアル車
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