阪急8000系【一部車両は転換クロスシートも装備する阪急初のインバータ制御車】

8020F

1.概要

会社名 阪急電鉄
形式 8000系
使用線区 神戸本線・今津線・神戸高速鉄道・宝塚本線・箕面線・能勢電鉄
制御方式 GTO素子VVVFインバータ
1C4M
主電動機 かご形三相誘導電動機定格170kW
ブレーキ 回生併用電気指令式空気ブレーキ
台車 S形ミンデン台車FS369A・FS069A、ボルスタレス台車SS139A・SS039A・SS139・SS039
最高速度 120km/h(設計)・115km/h(営業)
加速度 2.8km/h/s
減速度(通常・非常) 3.7km/h/s・4.2km/h/s
製造初年・メーカ 1988年 アルナ工機
電気方式/軌間/保安 直流1500V/1435mm/ATS
座席定員 48人(定員132) 先頭車
54人(定員142) 中間車
44人(定員126) セミクロス先頭車
48人(定員137) セミクロス中間車
車体/扉座席 アルミ製/18m級3扉ロングシート
編成 8両4M4T/2両1M1T
既存両数 西宮車庫 56両・平井車庫 42両(2019年4月現在)

阪急8000系は1988年に登場した阪急初のVVVFインバータ制御車である。8000系は神宝線用として製造され、京都線用には8300系が建造された。新車導入時には大胆なイメージチェンジも検討されたり、ステンレス車体も検討されたが、車体はアルミ合金製を採用し、従来通りマルーンの塗装を継続することになった。

2.性能

制御方式はGTO素子によるVVVFインバータ制御となった。制御器1台で4基の電動機を制御する1C4M制御を採用。2200系において長期試験が行われていたVVVFインバータ制御が同車から本格的に採用された。主電動機はかご型三相誘導電動機で170kWの大出力となっている。8両編成は4M4Tで編成されていたが、将来的には3M5Tでも対応できるだけの性能を有している。

3.外観・車内

従来阪急電車は丸みを帯びた先頭形状だったが、8000系は額縁タイプとなった。フロントガラスに種別幕、方向幕が収められた。側面は6300系のように上部にアイボリーのラインが入れられ、マルーン1色の阪急通勤型のイメージを脱却した。側窓にはパワーウインドウを装備し、伝統の木目調の化粧板、アンゴラヤギ素材のシートなど高級感のある通勤型車両となっている。

阪急宝塚線8000系 平井車庫 40両   
←大阪梅田 宝塚→
8000Mcp 8600M 8550T 8750T 8750T 8550T 8500Mp 8100Mc
132(48) 142(54) 142(54) 142(54) 142(54) 142(54) 137(48) 126(44)
8004 8604 8554 8754 8784 8654 8504 8104
8005 8605 8555 8755 8785 8655 8505 8105
8006 8606 8556 8756 8786 8656 8506 8106
8007 8607 8557 8757 8787 8657 8507 8107
8040Mcp 8190Tc 8040Mcp 8190Tc 7000Mcp 7550T 7550T 7100Mc
132(48) 132(48) 132(48) 132(48) 140(50) 150(56) 150(56) 140(50)
8040 8190 8041 8191 7024 7654 7684 7124
8000Mcp 8150Tc            
132(48) 132(48)            
8030 8150            
8034 8154            

8000系は投入当初はオールロングシート車だったが、8002F編成から8007F編成までの6編成は神戸・宝塚方の2両を3扉セミクロスシートとした編成になった。クロスシート部には転換クロスシートを採用した。8008Fからは再びロングシートのみの編成に戻っている。また、1993年製造の8033F増結編成以降、額縁形のフロントが変わり、後退角をつけた丸みを帯びたフロントマスクに変えられている。フロントだけを見れば別形式と言っても過言ではない形状変更だった。

阪急神戸線8000系 西宮車庫 58両  
←大阪梅田 神戸三宮→
8000Mcp 8600M 8550T 8750T 8750T 8550T 8500Mp 8100Mc
132(48) 142(54) 142(54) 142(54) 142(54) 142(54) 142(54) 132(48)
8000 8600 8550 8750 8780 8650 8500 8100
8001 8601 8551 8751 8781 8651 8501 8101
8008 8608 8558 8758 8788 8658 8508 8108
8020 8620 8570 8770 8670 8790 8520 8120
※8008Fはシングルアームパンタ搭載。その他は下枠交差型パンタを採用
8000Mcp 8600M 8550T 8750T 8750T 8550T 8500Mp 8100Mc
132(48) 142(54) 142(54) 142(54) 142(54) 142(54) 137(48) 126(44)
8002 8602 8552 8752 8782 8652 8502 8102
8003 8603 8553 8753 8783 8653 8503 8103
8000Mcp 8150Tc 7000Mcp 7500M 7550T 7550T 7600Mp 7100Mc
132(48) 132(48) 140(50) 150(56) 150(56) 150(56) 150(56) 140(50)
8042 8192 7001 7501 7561 7571 7601 7101
8032 8152 7017 7517 7667 7677 7617 7117
8035 8155 7023 7523 7763 7773 7623 7123
←大阪梅田 神戸三宮→            
8040Mcp 8190Tc            
132(48) 132(48)            
8031 8151            
8033 8153            

2014年8月現在、神戸本線では8両編成6本、2両編成4本が存在し、8両編成は特急、通勤特急、快速急行、急行、通勤急行、準急、普通に幅広く使用されている。2両編成は朝ラッシュ時の増結編成が1本あり、他は7000系6両編成とコンビを組み上記の運用に活躍している。増結車は特急、通勤特急、通勤急行に使用されている。

宝塚本線には8両編成4本と2両編成5本が存在し、8両編成は急行、普通を中心に、日生エクスプレス、通勤急行、準急、通勤準急などにも運用されている。2両編成は全て増結車で、平日朝ラッシュ時の日生エクスプレス、通勤急行に運用されている。

2021年4月現在では神戸本線西宮車庫に8両編成6本、2両編成5編成、58両が所属している。2両編成のうち3本は7000系6両編成とコンビを組んで8両編成で運用されている。宝塚本線平井車庫には8両編成4本、2両編成4本、40両が所属している。2両編成のうち2編成は4両編成に組成され、7024F4両編成と組み合わせて8両編成で運用されている。

8000系車内

8000系車内

8000系車内

8000系車内

8000系車内

8000系車内

8000系車内

8000系車内

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