1.概要
会社名 | 阪急電鉄 |
---|---|
路線名 | 伊丹線 |
区間 | 塚口~伊丹 |
営業キロ | 3.1km |
駅数 | 4駅 |
平均駅間距離 | 1.04km |
所要時分 | 6分 |
表定速度 | 31km/h |
軌間 | 1435mm |
電気方式 | 1500V直流 |
線路 | 複線 |
保安方式 | ATS |
最高速度 | 70km/h |
阪急伊丹線は塚口と伊丹を結ぶ軌間1435㎜直流1500Vの全長3.1kmの複線電化鉄道。塚口で阪急神戸線と接続しており、稲野はJR猪名寺、終点の伊丹はJR伊丹と競合している。電車は普通のみの運転で、終日3000系及び3100系の3両編成が運行されている。最近では阪急非表示幕車最後の活躍場としてファンの注目を浴びている。神戸線とは塚口で線路がつながっているが、回送以外に定期列車での同線との直通はない。
ナンバー | 駅名 | 普 通 | 駅間距離 | 営業距離 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|
HK-06 | 塚口 | ◎ | 0km | 0km | 尼崎市 |
HK-18 | 稲野 | ○ | 1.4km | 1.4km | 伊丹市 |
HK-19 | 新伊丹 | ○ | 0.8km | 2.2km | 伊丹市 |
HK-20 | 伊丹 | ◎ | 0.9km | 3.1km | 伊丹市 |
2.歴史
阪急伊丹線は1920年(大正9年)7月16日に塚口〜伊丹間の全線が開業した。神戸本線と同時に開業した路線で、神戸本線が伊丹を経由しないルートが選定されたため、その代替として建設された経緯がある。1921年(大正10年)5月10日に稲野駅が開業し、中間駅が設置された。1935年(昭和10年)3月1日に新伊丹駅が開業して現在と同じ路線形態になった。1943年(昭和18年)2月1日に全線が複線化された。1967年(昭和42年)10月8日に架線電圧を600Vから1500Vに昇圧した。1968年(昭和43年)11月9日に伊丹駅が高架化され、現在地に移転した。1978年(昭和53年)3月10日に全線を軌道法に基づく軌道から地方鉄道法に基づく鉄道に変更された。1982年(昭和57年)2月8日ダイヤ改正で全車両大型化された。
1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災で伊丹駅が倒壊し、全線不通になった。1月21日に塚口〜新伊丹間が運転を再開した。同年3月11日に伊丹駅の400m南に伊丹仮駅を設置し新伊丹〜伊丹仮駅間の営業を再開した。
1998年(平成10年)11月21日に伊丹駅再建により伊丹仮駅〜伊丹間が単線で営業を再開した。1999年(平成11年)3月6日に複線運転を再開し、震災後4年で完全復旧した。2013年(平成25年)12月21日から全駅に駅ナンバリングが導入された。
3.路線ガイド
塚口では伊丹線電車は3号線から発着する。神戸線梅田方面とはホーム上で乗り換えできる。3号線は梅田方で神戸本線上り線に接続している。西宮への入出庫の電車はここを通る。塚口の構内は単線になっており、塚口を出て右に急カーブして踏切を過ぎてから複線となる。複線となってからは真っ直ぐに進み、対向式ホーム2面2線の稲野に着く。同駅は大手前大学、同短大への最寄り駅で、東へ500mほど行くとJR猪名寺があり、競合している。ショッピングセンターのつかしんも同駅の近くにある。稲野を出ると山陽新幹線がオーバークロスして、さらに真っ直ぐ進み同じく対向式ホーム2面2線の新伊丹に着く。新伊丹を出て高架を駆け上がりやや左カーブして終点の伊丹となる。伊丹は1面2線の高架駅で、震災前の伊丹駅は2面3線の構造で伊丹以遠への延長もできるようになっていたが、震災後の改築でここから先の延伸の可能性はほぼなくなったといえる。700mほど東にはJR伊丹駅があり、競合している。