【関西各駅探訪第851回】JR和歌山線掖上駅

掖上

【掖上の道のハイキングコースもある】

JR和歌山線掖上駅は奈良県御所市にある。御所市の南東側に位置しており、高取町との境界付近に近い。南東へ約2.5㎞程の距離に近鉄吉野線の市尾駅がある。普通のみが停車する駅で、昼間時は1時間毎の運転、平日朝ラッシュ時上り高田方面へは7時台に3本が運転され、6時台にはJR難波直通の快速も運転されている。夕方以降は18時台に2本、19時台に1本が運転され、19時台と20時台に1本ずつ大阪環状線直通の区間快速が運転されている。掖上駅は1896年5月10日に南和鉄道の掖上駅として開業した。1903年5月15日に壺阪駅に改称された。1904年12月9日に関西鉄道の駅となり、1907年10月1日に国有化された。1940年4月1日に掖上駅に再改称された。1984年10月20日に無人化された。2018年3月17日からICカードの利用が可能になった。

掖上

駅構内は対向式ホーム2面2線の行き違い駅で、ホーム有効長は20m級車両6両分ある。和歌山線電車は基本2両編成がほとんどで、朝夕に4両編成が走るだけである。大阪方面直通の快速も途中王寺で分割併合するため4両編成で運転されているが、JR難波行き快速は6両編成で運転される。

掖上

行き違い設備はホームよりもかなり長く取ってあるため、6両編成以上が行違うこともできるほどだが、実際に6両以上の列車が走ることはない。

掖上

上下ホーム間は陸橋で結ばれているが、スロープやエレベータの設置はなく、バリアフリーには対応していない。

掖上

改札は無人化されており、ICカードリーダーと簡易式自動券売機が設置されているだけである。

掖上

出口は1ヶ所で、東側にのみ出られる。

掖上

駅前には駐輪場が整備されている。

掖上

駅の西側からは御所市コミュニティバスが発着している。

掖上 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 148 114 34 77.0%
2006年度 190 138 52 72.6%
対06年度比 77.9% 82.6% 65.4%  

掖上駅の2016年度1日あたりの乗車人員は148人で、うち定期利用者は114人となっている。定期比率は77.0%で、8割近くが定期利用者となっている。JR和歌山線でも利用者が少ない方になり、かつてスイッチバックだった北宇智駅よりも利用者は少ない。10年前の2006年度と比較すると全体で22.1%減、定期利用者が17.4%減、定期外利用者が34.6%減となっており、定期外利用者の落ち込みが大きく、定期利用者も減少している。

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました