【関西各駅探訪第800回】近鉄難波線・阪神なんば線大阪難波駅

大阪難波

【名古屋伊勢志摩への玄関口も阪神なんば線開業で神戸への玄関口にもなった】

近鉄難波線、阪神なんば線の大阪難波駅は大阪市中央区にある。近鉄奈良線、大阪線の大阪方のターミナル駅で、大阪上本町と並ぶターミナル駅となっている。2009年3月20日に阪神なんば線が乗り入れるようになり、駅は中間駅の様相となっている。大阪メトロ御堂筋線、千日前線、四つ橋線のなんば駅に近く、千日前線、御堂筋線との乗り換えは便利である。四つ橋線なんばも南海難波などと比べると近く、同じ難波でも各線との乗り換えが便利な位置にある。南海難波、JR難波とはかなり離れており、南海難波までは徒歩10分程度かかるので注意が必要である。難波でも南海難波駅近くにある高島屋や府立体育会館、日本橋でんでんタウン方面へは、かなり離れている。逆に北側にある道頓堀や千日前通などには近く、難波地区北側へのアクセスは断然大阪難波が便利である。

大阪難波

電車は近鉄難波線、阪神なんば線の全列車が停車する。阪神なんば線電車は早朝始発電車を除き、全て近鉄難波線に直通している。近鉄難波線電車は、特急、急行は全て大阪難波止まりで、快速急行のほとんどと区間準急、普通が阪神なんば線に直通している。近鉄難波線は昼間時、快速急行が毎時3本、急行が毎時3本、区間準急が毎時3本、普通が毎時6本運転されている。また、大阪難波始発の名阪特急が毎時2本、阪伊特急が毎時1本運転されており、土休日には毎時1本奈良行き特急が運転されている。阪神なんば線は昼間時快速急行3本、普通6本が運転されている。平日と土休日では運転パターンが異なる。

大阪難波

大阪難波駅の歴史は意外に浅く、1970年3月15日に上本町~近鉄難波間の難波線開通とともに近鉄難波駅として開業した。2009年3月20日には阪神なんば線が開業し、駅名を近鉄難波から大阪難波に改称した。

大阪難波

駅構内は地下ホーム2面3線で、下り近鉄奈良方面1・2番線ホームが島式ホーム、上り神戸三宮方面3番線ホームが単面式ホームとなっている。

大阪難波

ホーム有効長は21m級車両10両分あり、1・2番線のうち、1番線は特急が縦列に停車することもあり、ホーム有効長は10両分以上ある。

大阪難波

神戸三宮方に引上げ線がある。以前は3本あったが、2本が阪神なんば線の本線に流用されたため、引上げ線は1本に減少している。

桜川

引上げ線減少を補うため、1駅西側にある阪神なんば線の桜川駅に引上げ線が2本設置されている。

大阪難波

上り3番線は阪神なんば線開業前は、到着専用のホームだったため、売店などの設置はなく、エスカレータも上り専用だけだったが、なんば線開業時に上下エスカレータが設置され、尼崎方面への乗車にも対応したホームになった。

大阪難波

下り1・2番線は奈良線電車に加えて、名古屋、賢島方面への長距離特急も発着するため、ホームには特急券販売所、特急券販売機、売店などが設置されている。

大阪難波

改札は地下2階コンコースに2ヶ所ある。東改札口がメインで、有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機、自動券売機、自動精算機が設置されており、自動券売機と自動精算機は近鉄線用と阪神線用が個別に設置されている。

大阪難波

東改札口コンコースには、特急券販売所があり、土産物などを扱うファミリーマートの店舗もある。同じ地下2階には地下鉄千日前線、御堂筋線の東改札がある。

大阪難波

地下1階に上がると御堂筋線北東改札、北西改札があり、乗り換えは便利である。もっとも梅田方面へ乗り換えるには東改札を利用した方が階段の昇り降りが少なくなる。

大阪難波

東改札口と西改札口はコンコース階でも繋がっており、東西を繋ぐ通路にはTime’sPlace難波のショッピングモールがあり、駅ナカで買い物や飲食ができるようになっている。

大阪難波

西改札口も有人改札でICカード対応の自動改札機や自動券売機、自動精算機が設置されている。特急券販売窓口も設置されている。

大阪難波

西改札口は大阪メトロ四つ橋線難波駅に近い。JR難波駅はさらに西側にあり、ムービングウォークなどを介しての乗り換えとなる。

大阪難波

大阪難波駅の正面出口は千日前通りの南側にある。御堂筋と千日前通が交わる難波交差点付近にあり、千日前通の北側には道頓堀の街がある。

大阪難波 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 68,397 34,293 34,104 50.1%
2006年度 82,216 48,632 33,584 59.2%
対06年度比 83.2% 70.5% 101.5%  

近鉄難波線大阪難波駅の2016年度1日あたりの乗車人員は68,397人で、うち定期利用者は34,293人となっている。定期比率は50.1%で、定期利用者が半数を占めている。10年前の2006年度と比較すると全体で16.8%減、定期利用者は29.5%減、定期外利用者は1.5%増となっており、定期利用者の減少が著しい。

大阪難波 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 30,507 14,902 15,605 48.8%
2009年度 9,855 2,784 7,071 28.2%
対09年度比 309.6% 535.3% 220.7%  

阪神なんば線大阪難波駅の2016年度1日あたりの乗車人員は30,507人で、うち定期利用者は14,902人となっている。定期比率は48.8%で、定期利用者が半数を割っている。なんば線開業時の2009年度と比較すると、全体で209.6%増、定期利用者は435.3%増、定期外利用者は120.7%増となっており、いずれも大幅に増加している。なんば線が如何に開業以来好調な数字を残してきたかがわかるデータとなっている。

  

鉄道コム

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