【かつての直流電化の終点は現在でも試運転列車の終点】
JR湖西線永原駅は滋賀県長浜市西浅井町にある。かつては西浅井町にあったが、市町村合併により長浜市の駅となった。湖西線は開業当初永原~近江塩津間に交直デッドセクションが設置され、永原以遠は交直両用電車か気動車による運転が行われていた。このデッドセクションが関所となり、京都からの普通電車は全て永原までで折り返していた。このため、永原~近江塩津間は1日数往復程度しか運転がなく、JR発足後も交直両用電車が走るようになっても同じ状況が続いていた。これが一変したのは、2006年10月21日の北陸本線長浜~敦賀間と湖西線永原~近江塩津間の直流電化完成で、これを機に新快速が敦賀まで毎時1本乗り入れ、永原~近江塩津間も毎時1本運転されるようになった。現在は、昼間時は新快速が毎時1本敦賀から姫路まで運転されており、朝夕には新快速以外の普通電車が毎時1~2本運転されている。永原駅は1974年7月20日に開業した。2006年10月21日に前述した通り、当駅~近江塩津間の直流電化が完成し、敦賀まで直通の新快速が運転を開始した。
駅構内はホーム2面4線で、外側に本線、内側に副本線が配置される配線で、当駅折り返し電車は副本線にて折り返す。
ホーム有効長は20m級車両8両分あるが、実際に乗り入れてくる電車はほとんどが4両編成で、新快速は4両編成で運転されている。
ホームは盛り土高架になっており、ホームから改札がある地上へは階段のみがあり、バリアフリーには対応していない。
改札は1ヵ所で、無人化されていたが、コミュニティハウスが併設され、簡易委託駅になっている。ICカードリーダーが設置されている。
出口も1ヵ所で南側にのみ出られる。コミュニティハウスを併設する駅舎はログハウス風の建屋になっている。
駅前には広い駐車場があり、パークアンドライドに対応している。
駅前のバス停からは、湖国バスや西浅井コミュニティバスが発着している。
コミュニティハウスKotiではレンタサイクルも扱っている。
永原 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2016年度 | 132 | 113 | 19 | 85.6% |
2006年度 | 117 | 109 | 8 | 93.2% |
対06年度比 | 112.8% | 103.7% | 237.5% |
永原駅の2016年度1日あたりの乗車人員は132人で、うち定期利用者は113人となっている。定期比率は85.6%で、8割以上が定期利用者となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で12.8%増、定期利用者は3.7%増、定期外利用者は137.5%増となっており、少ないながらも微増している。