【紀伊半島南部の観光の中心地】
JR紀勢本線串本駅は和歌山県東牟婁郡串本町にある。特急停車駅で、本州最南端の潮岬にも近く、和歌山県南部の観光の中心地になっている。駅自体も本州最南端の駅となっており、駅構内や駅前など各所に本州最南端の駅のモニュメントが設置されている。電車は特急も含めて概ね毎時1本の運転で、特急くらしおは6往復、普通は下り8本、上り10本が運転されている。当駅発着の普通も設定されている。串本駅は1936年12月11日に国鉄紀勢中線下里〜当駅までの延伸とともに開業した。1940年8月8日に紀勢西線の駅となり、1959年7月15日に紀勢本線全通により同線の駅となった。2016年12月17日からICカードの利用が可能になった。
駅構内は地上ホーム2面3線で、上り新宮方面行きホームが島式ホームになっている。
上下ホーム間には陸橋があるが、エレベーターは設置されていない。
改札は下り和歌山方面行きホーム1番線に面している。
3番線ホームの線路脇には本州最南端の駅のモニュメントがある。
改札は1ヶ所で有人改札になっている。南国の駅らしく夏には駅員がアロハシャツを着用している。
ICカードリーダーが設置されており、ICOCAなどのICカードが利用できるが、自動改札機や自動精算機の設置はない。
駅には自動券売機が設置されており、みどりの窓口もある。
駅舎内には待合室があり、観光案内所も併設されている。
待合室内には観光地の駅らしくコインロッカーが多く設置されている。
出口は1ヶ所で南側にのみ出られる。
駅前にはロータリーが整備されており、バスやタクシーが発着している。
路線バスは熊野交通から串本町が路線を引き継いだ串本町コミュニティバスと古座川町ふるさとバスが乗り入れている。串本町はかつて明治時代に沈没したトルコ船から地元住民が多くの船員を救助したことで、トルコとの友好関係が築かれ、トルコ友好の町として知られている。
串本 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2018年度 | 335 | 178 | 157 | 53.1% |
2008年度 | 417 | 131 | 286 | 31.4% |
対08年度比 | 80.3% | 135.9% | 54.9% |
串本駅の2018年度1日あたりの乗車人員は335人で、うち定期利用者は178人となっている。定期比率は53.1%で、定期利用者が5割以上を占めている。10年前の2008年度と比較すると全体で19.7%減、定期利用者は35.9%増、定期外利用者は45.1%減となっている。