【駅近くに大型のショッピングセンターがある】
JR紀勢本線紀伊佐野駅は和歌山県新宮市にある。新宮市内にあり、駅南側の国道42号線沿いにはショッピングセンターなどもあるが、駅周辺は民家が建ち並ぶだけのローカル駅となっている。電車は朝夕には毎時1〜2本運転される時間帯もあるが、昼間は2時間以上開くところが多く、3時間ほど電車がない時間帯もある過疎ダイヤである。紀伊佐野駅は1913年3月1日に新宮鉄道が三輪崎〜勝浦(現在の紀伊勝浦)まで開通したのと同時に佐野村停留所として開業した。同年4月17日に佐野村駅に昇格した。1934年7月1日に国有化されて、国鉄紀勢中線の駅となり、秋津野駅に改称された。1940年8月8日に線名改称により紀勢西線の駅となった。1942年4月1日に紀伊佐野駅に改称された。1945年8月に当駅から巴川製紙所新宮工場への貨物専用線が開通した。1959年7月15日に紀勢本線全通により、同線の駅となった。1986年11月1日に旅客業務に関しては無人化された。1994年9月28日からコンテナ貨物の取り扱いを始めた。1995年6月に巴川製紙所新宮工場閉鎖により貨物列車も廃止となった。2008年4月1日に貨物駅も廃止となった。
駅構内は地上ホーム1面2線で、ホーム有効長は20m級車両6両分ある。
ホームから改札へは構内踏切を渡らなければならない。貨物を取り扱っていたため、構内は広いが、線路は取り外され殺風景な風景が残るのみとなっている。
改札は無人化されており、簡易式の自動券売機が設置されているだけである。
出口は1ヶ所で駅東側に出られる。東側を走る国道42号線沿いは賑やかだが、駅周辺はひっそりとしている。
駅前には駐輪場があるだけで、バスやタクシーの乗り入れはない。
紀伊佐野 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2018年度 | 258 | 197 | 61 | 76.4% |
2008年度 | 287 | 222 | 65 | 77.4% |
対08年度比 | 89.9% | 88.7% | 93.8% |
紀伊佐野駅の2018年度1日あたりの乗車人員は258人で、定期利用者は197人となっている。定期比率は76.4%で、定期利用者が8割近くになっている。10年前の2008年度と比較すると全体で10.1%減、定期利用者は11.3%減、定期外利用者は6.2%減となっている。