【パンダやペンギンが出迎えてくれる紀伊半島随一の観光地】
JRきのくに線白浜駅は和歌山県西牟婁郡白浜町にある。日本最古湯の一つ白浜温泉があり、夏には白良浜のビーチを訪れる海水浴客などで賑わい、国内では有数のパンダの育成数を誇る白浜アドベンチャーワールドがあり、和歌山県南部の観光地として人気が高い。特急停車駅で、特急くろしおの半数が当駅で折り返す。特急は白浜までは毎時1本の運転で、新宮方面へは6往復の運転となっている。普通の運転本数はかなり少なく、1日9往復の運転となっている。2~3時間開くことがあり過疎ダイヤになっている。
白浜駅は1933年12月20日に紀勢西線の白浜口駅として開業した。1959年7月15日に紀勢本線が全線開通し、紀勢本線の駅となった。1965年3月1日に白浜駅に改称された。JR発足後2016年12月17日からICカードの利用が可能になった。
駅構内はホーム2面4線で、駅本屋側に切り欠きの0番線がある。0番線は当駅折り返しの特急や特急の増結車などの留置に使用されている。
1番線側に駅舎があり、2・3番線とは陸橋で結ばれている。
陸橋にはエスカレータが設置されている。また、新宮方にはスロープが設置されており、簡易ではあるがバリアフリーに対応している。
改札は1ヶ所で有人改札になっている。ICカードリーダーが設置されているが、自動改札機の設置はない。
観光地の駅らしく、駅員は夏にはアロハシャツで出迎えてくれる。また、パンダやペンギンのぬいぐるみやハリボテが置かれており、アドベンチャーワールドへの玄関口として機能している。
みどりの窓口が設置されており、駅舎内には待合室や土産物売り場などもある。
待合室には売店や土産物屋が併設されている。
駅舎内には白浜水族館と題して水槽が置かれている。
出口は1ヶ所で駅西側に出られる。駅前にはロータリーがあり、観光地らしくタクシーの待機も多く、各方面へ向かう路線バスや送迎バスが発着している。
アドベンチャーワールドは今や日本一のパンダの繁殖地になっており、親子パンダが出迎えてくれる。
路線バスだけでなく、温泉への送迎バスの姿も多く見られ、さすがは紀伊半島随一の観光地と言った風情である。
駅前にはレンタカーやレンタサイクル、観光案内所などもある。
白浜 | 乗車 | |||
---|---|---|---|---|
年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2017年度 | 744 | 112 | 632 | 15.1% |
2007年度 | 906 | 131 | 775 | 14.5% |
対07年度比 | 82.1% | 85.5% | 81.5% |
白浜駅の2017年度1日あたりの乗車人員は744人で、うち定期利用者は112人となっている。定期比率は15.1%で、定期利用者は非常に少なく、観光地らしく観光客の利用が多いものと思われる。10年前の2007年度と比較すると全体で17.9%減、定期利用者は14.5%減、定期外利用者は18.5%減となっている。高速道路延伸などにより特急の利用者に影響が出ているものと思われる。