関西各駅探訪第80回~阪急神戸本線西宮北口駅~

【ダイヤモンドクロスも今は夢の跡、ブレーブス本拠地跡地で大躍進を遂げた駅】

西宮北口

西宮北口

阪急神戸本線西宮北口駅は、西宮市にある。北口と呼ばれているように、先に開業していた国鉄西ノ宮や阪神西宮よりも北に位置している。西宮市の北端は、はるか北の西宮名塩駅や中国道の西宮北IC付近になるので、北の入り口、西宮北口という名は、適した命名であったと言える。もっとも、地名などを略して言う時、西宮北口駅も、西宮北ICもニシキタとなるため、混同するケースもなくはない。かつては神戸本線と今津線が平面交差するダイヤモンドクロスがあることで有名だったが、現在は今津線が南北に分岐され、その面影すらない。

西宮北口駅は1920年(大正9年)7月16日に阪神急行電鉄神戸線(現在の阪急電鉄神戸本線)開通と同時に開業した。1921年(大正10年)9月2日に西宝線宝塚〜当駅間が開業した。1926年(大正15年)12月18日に当駅から今津までが開業し、宝塚〜今津間が今津線となった。神戸線と今津線は平面軌道交差するようになった。1959年(昭和34年)に7号線を分断し、宝塚方面折り返し用となった。1960年(昭和35年)12月に地下道が設置された。1984年(昭和59年)3月25日に駅改装に伴い駅構内のダイヤモンドクロスが廃止された。今津線の運行系統が当駅を境に分断された。1985年(昭和60年)3月に構内地下道が廃止された。1986年(昭和61年)10月に南北の改札が橋上駅舎化された。1987年(昭和62年)4月に橋上駅舎が完成した。1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災により、神戸本線、今津線も全線が不通となり、営業を休止した。同年1月18日に神戸本線梅田から当駅間が復旧した。同年1月23日に門戸厄神〜当駅〜今津駅間が復旧した。同年6月12日に当駅〜夙川間が復旧し、阪急神戸本線全区間の復旧が完了した。2009年(平成21年)1月17日に5号線ホームを8号線上の仮設ホームに移設した。2010年(平成22年)12月5日に5号線ホーム高架化された。改札口を2か所増設した。8号線上に踏切を新設した。

西宮北口

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神戸本線ホームは4面4線で、上下線とも副本線に降車用のホームが設けられている。

西宮北口

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神戸三宮方には引き上げ線があり、当駅止まりの電車はここで折り返す。

西宮北口

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梅田方にも引き上げ線が設けられており、上下線から西宮車庫に入る渡り線が設けられている。

西宮北口

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今津線ホームは2ヶ所に分かれている。今津南線と呼ばれる今津~西宮北口間の路線は、ホーム1面1線の高架駅となっている。

西宮北口

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今津南線から神戸本線への短絡線は神戸三宮方で下り副本線に合流している。

西宮北口

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西宮北口~宝塚間の今津北線は、ホーム3面2線で、乗降が分離されている。

西宮北口

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今津北線の短絡線は、梅田方で神戸本線下り線に合流する。

西宮北口

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短絡線を通って、平日朝ラッシュ時には準急梅田行きが運転されている。また、競馬開催時には梅田行き臨時急行がここを通る。

西宮北口

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駅舎は橋上になっており、改札は複数個所に分かれている。

西宮北口

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橋上部はかなり広くなっており、カリヨン広場と呼ばれる広場があり、各種駅ナカの店舗も入っている。

西宮北口

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南改札側は、メイン改札の一つで、南口のバスターミナルへの最寄の改札となる。

西宮北口

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南口は、バスターミナルがあり、阪急バス、阪神バスなどが乗り入れている。

西宮北口

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南東改札は、今津南線の今津方に設けられており、ペデストリアンデッキで、阪急西宮ガーデンズまで結ばれている。

西宮北口

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東改札は、阪急西宮ガーデンズへの最寄りの改札になっており、ここからデッキが続いている。

西宮北口

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東口の周辺の道路は狭く、バスの乗り入れなどはない。駅前は広場になっており、円形のベンチが設けられ、待ち合わせできるようになっている。

西宮北口

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北改札は、アクタ西宮などへの最寄りの改札で、メイン改札の一つとなっている。

西宮北口

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北口も東口同様駅周辺は狭く、阪急タクシーの乗り場はあるが、バスの乗り入れはない。

西宮北口

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北口駅前にはにしきた公園がある。

西宮北口

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阪急西宮ガーデンズ近くの公園にはかつて西宮北口駅にあったダイヤモンドクロスの線路が展示されている。

  

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