【関西各駅探訪第24回】阪急神戸本線園田駅

園田

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【関西地方競馬の雄園田競馬場への最寄駅】

1.園田駅概要

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阪急神戸本線園田駅は兵庫県尼崎市にあり、塚口駅の1駅東に位置する。公営競馬の園田競馬場への最寄駅で、競馬客に対応するため、臨時改札や臨時ホームも設けられているが、現在は使われていない。駅設置のはしりが園田競馬開催に合わせた臨時駅だったため、今でも競馬場最寄駅としてのイメージは強い。しかし、実態は異なり、阪急が戦前から宅地開発した住宅地を中心とした駅で、乗降客は優等未停車駅としてはかなり多い。園田駅は1936年(昭和11年)10月20日に阪神急行電鉄の神崎川~塚口間に新設開業した。1979年(昭和54年)7月1日に高架化が完成。1980年(昭和55年)4月5日に高架駅舎の使用を開始した。園田阪急プラザが営業を開始した。2013年(平成25年)12月21日に駅ナンバリング(HK-05)が導入された。

2.園田駅周辺

園田競馬場は駅から北へ2.2㎞ほど離れており、シャトルバスで10分ちょっとかかる。園田駅周辺は藻川と猪名川に挟まれた中洲で狭隘な土地ではあるが、古くから宅地開発されており、周辺人口は比較的多い。

 3.駅構内

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園田駅は2面4線の高架駅で、上り梅田方面行きの待避線には降車用ホームが設置されている。これが競馬開催時に使用していた臨時ホームで、現在は使用されていない。

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梅田方には留置線もあるが、使用されておらず、上下本線間には渡り線も設けられている。

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下り1号線は折り返しが可能になっているが、今のところ園田が始発、終着となる電車は設定されていない。園田駅での待避は朝夕と土休日の回送のみとなっている。

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上り副本線にある臨時ホーム。園田競馬開催時に使用されていたが、今は使用されていない。

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今は使われていない臨時改札口。かつては園田競馬開催時に使用されていた。

4.バス路線

阪急バスと尼崎市営バスが乗り入れている。北口、南口ともにバス乗り場がある。阪急バスは梅田、江坂、猪名寺方面へ路線がある。園田競馬開催時には臨時バスも出ている。各路線とも毎時1本程度の運行となっている。
尼崎市営バスは阪神尼崎、JR尼崎、杭瀬、JR猪名寺、戸ノ内、阪急塚口の各方面へ運行されている。各路線毎時2〜3本の運行となっている。

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5.乗降者数

利用状況は2015年度尼崎市統計のデータで乗車人員は18,877人/日、うち定期利用が9,313人/日となっている。降車人員が18,370人/日、うち定期利用が9,122人/日となっている。10年前の2005年度のデータでは乗車人員が22,537人/日、うち定期利用が10,732人/日あった。少子高齢化、景気低迷、阪神淡路大震災後の関西地区経済の長期低迷など利用者減の理由は様々だが、15%以上利用が減少しており、減少率は深刻と言える。定期利用者の減少はICカードへの移行も含まれているものと思われる。

6.ダイヤ

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普通のみが停車する。朝夕ラッシュ時も優等列車の停車はなく、終日普通のみ停車となっている。データイム以降は10分毎の運転、朝ラッシュ時は7~8分毎の運転となっている。下り最終は梅田発0時25分の普通西宮北口行きで、この電車が西宮北口までの最終電車。神戸三宮方面へは園田発0時02分の普通西宮北口行きに乗り、西宮北口で急行神戸三宮行き最終に乗り換えとなる。上り最終は神戸三宮発23時49分の快速急行西宮北口行き乗り、西宮北口で最終の梅田行きに乗り換えとなる。梅田方面への最終電車は園田発0時16分の普通梅田行き。

7.撮り鉄

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園田駅上りホーム神戸三宮方から上り梅田行き電車を撮影できる。カーブを描いて進入する電車を撮影出来るが、300mm以上の望遠が必要。

7017F

下りホーム神戸三宮方から上り梅田行き電車を撮影。望遠から中望遠まで 幅広いレンズを使用できる。 午前中順光。

  

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