関西各駅探訪第72回~阪急京都本線洛西口駅~

【開業からわずか数年で高架化された洛西ニュータウンへの玄関口】

洛西口

洛西口

阪急京都線洛西口駅は、京都市西京区にある。2003年3月16日に東向日~桂間に開業した新しい駅で、開業後、5年で高架工事に入り、2016年3月5日に上下線とも高架化が完成した。洛西口には準急と普通のみが停車する。

洛西口

洛西口

構内は2面2線となっている。2013年10月26日に上り河原町方面が高架化され、2016年3月5日に下り梅田方面行きが高架化された。ホーム有効長は8両分あり、10連快急以外の阪急京都線の全ての電車が停車できる。

洛西口

洛西口

改札は地上階に1ヶ所だけある。地上階からホームがある2階へはエスカレータ、エレベータが設置されており、バリアフリー化が図られている。

洛西口

洛西口

高架化前まで使用されていた洛西口駅下り地上ホーム。高架化直後はホーム、線路ともに残っており、新コンコースからその姿をガラス越しに見られた。

洛西口

洛西口

地上ホーム時代と同じく、高架化後も駅名板には、竹をモチーフにしたものが採用されている。洛西口近辺は、京都でも有数の竹の産地である。

洛西口

洛西口

高架化前は、上下線ホームに改札が設けられていた。

桂川

桂川

JR桂川駅と競合している。東へ約600mの距離にJR桂川駅がある。桂川駅は2008年10月18日に開業した。洛西口駅よりも後進の駅だが、駅周辺にはイオンモール京都桂川などが開業して賑やかになっている。


洛西口駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は、3,984人で、うち定期利用が1,904人だった。10年前の2004年度のデータでは、1,645人で、定期利用は489人だった。2004年度のデータは、あまりあてにならないが、開業当初から見れば大幅に増加している。ちなみに2005年度のデータでは、乗車人員3,567人で、うち定期利用は1,553人となっている。定期、定期外ともに利用者は増えている。なお、ライバルである桂川駅も年々利用者を増やしており、こちらは、2014年度のデータでは、1日あたりの乗車人員は、11,208人となっている。3倍近くが、JRを利用している。駅周辺の開発事情なども考えると洛西口の方が、やや見劣りする面は否めず、洛西ニュータウンからの利用者の増加も今のところ顕著には表れていない。大阪方面よりも京都方面への利用が多いと思われるが、どちらへ行くにも準急は途中で特急に追い抜かれるダイヤとなっており、あまり便利なダイヤとは言えない。今後もこのまま推移していくものと思われ、高架化されても利用者増には結びつく感じはしないのが実状である。

3330F

3330F

洛西口駅のデータイムの停車列車は、準急が10分毎に停車する。準急は高槻市から河原町までは各駅に停車する。高槻市から梅田までの停車駅は、茨木市、南茨木、上新庄、淡路、南方、十三。平日は全て梅田行きだが、土休日は、半数が天下茶屋行きとなる。準急は、上下とも桂で特急と緩急接続を行う。また、下りは茨木市、上りは高槻市で特急と緩急接続を行う。梅田、河原町へは、いずれも特急が先着となる。平日朝ラッシュ時は、下り梅田方面へは、7時台に6本、8時台に8本が停車し、7時台は準急3本、普通3本の運転、8時台は準急4本、普通4本の運転となっている。準急は7時台は全て天下茶屋行きの堺筋準急、8時台は、1本が堺筋準急で、残りの3本は梅田行きとなる。普通は全て梅田行きである。普通は6時台に3本当駅始発が運転されている。平日夕方ラッシュ時は、18時台に7本、19時台に6本、20時台に7本が運転されている。基本ダイヤとしては、堺筋準急が毎時3本、普通河原町行きが毎時3本の運転となる。最終電車は、下り梅田方面が、0時04分の普通正雀行きが最終で、河原町発は23時50分である。正雀以遠へは、23時38分の普通梅田行きが最終となる。上りは、0時43分の準急桂行きが最終で、この電車は梅田発0時00分の最終準急である。河原町への最終は0時29分の普通河原町行きとなる。

  

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