関西各駅探訪第70回~JR京都線高槻駅~

高槻

【新快速停車で大発展を遂げついに特急停車駅となった】

JR京都線高槻駅は、大阪府高槻市にある。高槻市の中心駅で、阪急高槻市と競合しているが、大阪、京都への所要時間が圧倒的に有利なJRの利用が多いため、駅も駅周辺もJR高槻の方が賑やかである。高槻駅は1876年7月26日に官設鉄道向日町~大阪間開通と同時に開業した。1895年4月1日に線名が制定され東海道線の駅となった。1956年3月1日に京都方に高槻電車区が設置された。1957年10月1日に京都~大阪間の複々線が完全に復活し、内側線に電車を走行させるダイヤになり快速停車駅となった。1979年7月1日に橋上駅舎が完成した。1982年11月15日ダイヤ改正で貨物の取り扱いが廃止された。1985年3月14日ダイヤ改正でデータイムの快速が当駅以東各駅に停車となった。JR発足後の1990年3月10日ダイヤ改正でデータイムの新快速が停車するようになった。1993年3月18日ダイヤ改正では土休日朝の新快速も停車するようになった。1995年9月1日ダイヤ改正で土休日ダイヤでは新快速が終日停車となった。1997年3月8日ダイヤ改正で新快速の全てが停車するようになった。2003年11月1日からICOCAなどICカードの使用が可能になった。2004年2月27日に駅北側にアクトアモーレが開業しペデストリアンデッキで結ばれた。2016年3月26日ダイヤ改正で外側線にホームが設置され、ホーム4面6線になり、外側線ホームには新快速が停車し、朝夜には関空特急はるかの一部が停車するようになった。外側線ホームにはロープ式のホーム柵が設置された。2017年3月4日ダイヤ改正で朝夜の特急サンダーバードの一部が停車するようになった。2019年1月26日に2番のりばに上部開放型のホームドアが設置された。同年3月16日には5番のりばに同様のホームドアが設置された。

高槻

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駅構造は、ホーム2面4線に加えて、2016年3月26日ダイヤ改正で、外側線ホームが完成して、4面6線に拡張された。

高槻

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内側線ホームの2・3・4・5番のりばには上部開放型のホームドアが設置されており、2・5番のりばは3ドア対応、3・4番のりばは4ドア対応になっている。

高槻

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駅舎は橋上駅舎と地下駅舎の2ヶ所あり、橋上駅舎は外側線ホーム新設により駅舎拡張が行われた。



 新快速は全て外側線ホーム1番線、6番線からの発着となった。1番線、6番線は新快速のほか、朝夜に停車する関空特急はるかが発着する。



 1番線、6番線は新ホームのため、JR西日本御自慢の昇降式ロープ柵が設けられている。223系、225系の3扉車に加えて、特急車である281系も停車するため、昇降式ロープ柵の利点を十分活用されている。

 快速は従来通り2番・5番線からの発着のままとなっている。

 普通も従来通り内側線ホームの3・4番線ホームからの発着となっている。

 中央口は、メイン改札になっており、改札の前には駅ナカの店がたくさん入居しており、終日賑っている。

 高槻駅南口は、ペデストリアンデッキが延びており、松坂屋デパートに繋がっている。

 ペデストリアンデッキの下には、バスターミナルが広がっており、高槻市バスや京阪バスが発着している。

 高槻駅北口もペデストリアンデッキが延びており、こちらは西武デパートまでつながっている。

 北口にもバスターミナルがあり、こちらも高槻市バスが発着している。


西改札は、従来通りからある改札は、2~4番線とつながっている。地下に改札があり、南口、北口がある。西改札から、1番線、6番線へは、橋上駅舎の陸橋を渡ることになるため、アクセスは悪い。直接利用するには、きた西口、みなみ西口を利用しなければならない。

 きた西口は、上り1番線とつながっており、その他の線路からは橋上駅舎側の陸橋を渡る必要がある。

高槻

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きた西口改札外には、バスの発着案内のように、電車の時刻が表示された案内板がある。

 みなみ西口は、下り6番線とつながっており、きた西口と同様にその他の線路とのアクセスは良くない。

 高槻駅には駅構内の橋上部に、ハートインのコンビニがある。バリアフリー化で、エスカレータ、エレベータが設置されたときに拡張された部分にある。高槻駅ではホームが狭く、乗降が多いため、ホーム上に売店はおろか自動販売機すらないため、駅改札内では、飲料や食料はここでしか調達できない。ここでは、高槻市のマスコットであるはにたんの姿も見られる。


2014年度の1日あたりの乗車人員は、62,875人で、JR京都線の中間駅では新大阪駅をも凌駕し断トツの1位である。近年6万人台で、増減を繰り返しているが、ピークの1996年には、64,990人だったので、5%弱ほど減少している。もっとも、近年では、2004年度と比べても1%強ほど利用者は増えており、駅周辺の再開発などにより、盛り返し基調になってきている。

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ダイヤは、データイムが新快速、快速が15分毎の運転で、普通は全て当駅始発で、大阪方面へは毎時8本が運転されている。新快速は大阪まで15分、快速でも大阪まで18分となっている。ライバルの阪急は特急が21分で走っており、急行時代よりも差を詰めているが、それでもJRの利便性の高さに完敗と言っても過言ではない。平日朝ラッシュ時下り大阪方面は、7時台に26本、8時台に23本が運転されている。7時台は、関空特急はるかが2本、新快速が4本、快速が7本運転されており、これに加えて普通が13本運転されている。8時台は、新快速6本、快速6本、普通11本運転されている。朝ラッシュ時は快速も外側線を走り、フリークェントサービスを提供しており、さらに当駅始発の普通も設定されているため、利便性は非常に高い。平日夕方ラッシュ時には、18時台に20本、19時台に19本が運転されている。18時台には関空特急はるか2本、新快速6本、快速4本、普通8本が運転されている。19時台には関空特急はるか2本、新快速5本、快速4本、普通8本が運転されている。最終電車は、上りが大阪発0時25分の新快速京都行きで、高槻着0時42分で、0時43分の普通京都行きに連絡している。下りは、新快速が0時07分の西明石行きが最終。普通は0時36分の大阪行きが最終となる。

  

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