【関西各駅探訪第19回】JR京都線千里丘駅

千里丘

【吹田貨物タ、大阪貨物タへの入り口として貨物列車の拠点として機能する】

1.千里丘駅概要

千里丘

 JR京都線千里丘駅は大阪府摂津市にある。摂津市と吹田市の境にあり、東側は茨木市との市境になっており、摂津市だけでなく、吹田市、茨木市からの利用も多い。普通のみが停車する駅で、駅自体はシンプルな配線になっているが、北側を貨物線が走っており、東側には大阪貨物ターミナルへの貨物線の分岐点や東海道貨物線の分岐点があり、貨物線の線路は複雑な線路配置になっており、西側には吹田貨物ターミナルに続く線路が輻輳しており、かつての吹田操車場の東部分が流用されている。千里丘駅は1938年12月1日に東海道本線茨木~吹田操車場間に新設開業した。1983年3月31日に橋上駅舎化された。2003年11月1日からICOCAなどICカードの利用が可能になった。

千里丘

2.千里丘駅周辺

千里丘

駅舎は1983年に改築され橋上駅舎になった。東口は商業施設フォルテ摂津とペデストリアンデッキで結ばれている。西口は千里方面への出口になり、駅名通り府道14号線の西側には千里丘陵が広がっている。駅付近は摂津市と吹田市、さらには茨木市との境になっており、府道14号線の西側は吹田市となり、大阪貨物ターミナルへの貨物線が分岐する付近は茨木市となっている。駅から南へ徒歩10分程の距離に阪急京都線摂津市駅がある。

 3.駅構内

千里丘

千里丘

構内は2面4線で、普通のみ停車のため、外側線ホームには柵が設けられ停車はできない。西側には吹田貨物ターミナルに続く貨物線の線路が広がっている。

千里丘

千里丘

ホームから改札がある橋上駅舎へはエレベータ、エスカレータが設置されている。

千里丘

千里丘

改札は1ヶ所で橋上駅舎にある。有人改札でICカード対応の自動改札機、自動精算機、自動券売機が設置されている。

千里丘

千里丘

改札にはみどりの窓口が設置され、みどりの券売機も設置されている。

4.バス路線

千里丘

千里丘

バス路線は東側のバスターミナルから阪急バス、近鉄バスが運行している。阪急バスは摂津市駅や鳥飼などを経由し摂津ふれあいの里、柱本団地に向かう路線を運行。柱本営業所方面へは6時から23時の間に毎時1~2本運行。途中ルートがかぶる摂津ふれあいの里方面行きは7時から20時の間にほぼ毎時1本運行されており、柱本方面と合わせて20分毎の運行となっている。千里丘循環の路線は朝夕に毎時1~2本の運転で、昼間の運転はない。近鉄バスは摂津市役所、鳥飼などを循環する路線と土曜に1本のみ阪急茨木市まで足を延ばす路線がある。摂津市内循環の路線は53系統と55系統で合わせて毎時1本程度の運転で、本数は少ない。西側には吹田コミュニティーバスが乗り入れている。千里丘循環線と呼ばれ、実験的に設置された路線だが、期間を延長して運行されている。あおばルートが8時から19時40分まで70分毎の運行、ひまわりルートが7時50分から19時30分まで70分毎の運行となっている。

5.乗降者数

利用状況は2015年度大阪府統計のデータで乗車人員は19,760人/日、うち定期利用が13,328人/日となっている。並行私鉄に比べて定期比率が相変わらず高いが、定期のほかに割引制度を各種用意しているPITAPAと違い、ICカードICOCAは定期以外に割引制度がない為、定期比率が高くなるようだ。その分、PITAPAに比べてICOCAはIC定期の比率が高い。2010年に阪急京都線摂津市駅が開業したが、その影響が一部出ており、5%ほど利用者が減っている。但し、減少は2010年度の一過性のもので、それ以降は横ばいとなっており、摂津市駅の影響は最小限に留まっている。

6.ダイヤ

千里丘

データイムは15分に2本の普通が停車。朝ラッシュ時は普通が4分毎に運転。夕方ラッシュ時はデータイムと同様に15分に2本の運転となっている。最終電車は下りは大阪行きが0時46分、西明石行きが0時06分となる。大阪行き最終は京都発0時15分となっている。上り最終は大阪発0時28分の高槻行きで、西明石始発で運転されている。この電車は芦屋で姫路発最終の新快速京都行きと連絡している。京都までの最終は千里丘発0時30分の普通京都行き。

7.撮り鉄

EF65-1118

千里丘駅上りホーム京都方から下り外側線列車を撮影することができる。200mm~300mmの望遠で迫力ある画を撮れる。

A5

千里丘駅上りホーム大阪方ではカーブを描きながら通過していく外側線列車を撮影できる。

EF65-2093

千里丘駅上りホーム京都方からは貨物線を行く貨物列車や関空特急はるかなどを撮影することができる。

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました