関西各駅探訪第200回~JR京都線、神戸線、大阪環状線大阪駅その2~

【OSAKA STATION CITY開業で一変し名実ともに大阪の顔として君臨】

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大阪駅は1874年(明治7年)5月11日に国有鉄道の駅として当駅から神戸までの鉄道開通とともに開業した。開業時は旅客扱いのみ。同年12月1日に貨物の取り扱いを開始した。1876年(明治9年)7月26日に向日町〜当駅間が開業し、中間駅となった。1889年(明治22年)7月1日に東京〜神戸間の全通により、東京駅までの直通運転が行われるようになった。1895年(明治28年)10月17日に大阪鉄道の玉造〜梅田間が延伸開業。その終着駅として同線の梅田駅が開業した。1898年(明治31年)4月5日に西成鉄道が当駅〜安治川口間を開業させ当駅に乗り入れた。1900年(明治33年)6月6日に関西鉄道による大阪鉄道線承継に合わせ、旧大阪鉄道の梅田駅が当駅に統合された。当駅は国有鉄道・関西鉄道・西成鉄道の駅になった。1901年(明治34年)7月にゴシック風石造りの二代目駅舎が完成。最初の駅舎の位置から東の、現在地に移転した。1906年(明治39年)12月1日に西成鉄道が国有化され、当駅は国有鉄道と関西鉄道の駅になった。1907年(明治40年)10月1日に関西鉄道が国有化、当駅は国有鉄道の単独駅になった。1908年(明治41年)8月1日に大阪市電気局の大阪市電梅田(大阪駅前)停留場が開業した。1909年(明治42年)10月12日に線路名称制定により、東京〜神戸間は東海道本線、旧大阪鉄道線は城東線、旧西成鉄道の区間は西成線になった。1928年(昭和3年)12月1日に貨物の取り扱い業務が新設された梅田駅に移管された。1934年(昭和9年)6月1日に高架化された。同年7月20日に当駅を含む吹田〜須磨間で電車運転を開始。1935年(昭和10年)に二代目駅舎が解体され、仮駅舎建設。1940年(昭和15年)6月に三代目駅舎が2階まで完成し使用を開始。1943年(昭和18年)に三代目駅舎が完成した。1945年(昭和20年)6月1日・6月7日に大阪大空襲により機銃掃射、焼夷弾、爆弾の直撃被害を受け、当分営業を休止した。仮復旧時は上り電車は東構内、下り電車は西構内で折り返し運転を行い、旅客は高架軌道を歩き急造の梯子で列車に乗車した。1953年(昭和28年)9月1日に大阪市営トロリーバスの大阪駅前〜神崎橋間が開業した。1957年(昭和32年)3月21日に自動券売機が設置された。1959年(昭和34年)12月21日に0番のりばが使用開始された。1960年(昭和35年)2月1日に座席予約端末装置の使用を開始した。1961年(昭和36年)4月25日に城東線全線と西成線の西九条〜当駅間が大阪環状線として開業した。1962年(昭和37年)10月1日に11番のりばが使用を開始した。1966年(昭和41年)
7月1日に大阪市電の大阪駅前停留場が廃止された。同年11月17日に大阪環状線ホームの工事が開始された。1969年(昭和44年)10月1日に大阪市営トロリーバスが大阪駅前より撤退した。1970年(昭和45年)3月12日に大阪環状線ホーム(環状1番・環状2番のりば)が使用を開始した。1979年(昭和54年)12月18日に四代目駅舎の北駅ビルが完成した。1982年(昭和57年)3月1日に大阪環状線ホームが環状1番・環状2番のりばから、環状内回り・環状外回りのりばに変更された。1983年(昭和58年)2月15日に自動放送装置の使用を開始した。同年4月27日に大阪ターミナルビルアクティ大阪が開業した。

1987年(昭和62年)4月1日 – 国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となった。1988年(昭和63年)3月13日ダイヤ改正で、路線愛称の制定により、東海道本線当駅〜京都間はJR京都線、東海道本線当駅〜神戸間、山陽本線神戸〜姫路間はJR神戸線、東海道本線当駅〜尼崎間、福知山線尼崎〜篠山口間はJR宝塚線の愛称を使用開始した。1991年(平成3年)4月23日に待ち合わせスポット旅立ちの鐘が除幕された。東口を御堂筋口、北口を御堂筋北口、西口を桜橋口と命名した。駅ナカ施設ギャレ大阪が開業した。1993年(平成5年)5月2日に改札口に電光掲示板を導入した。1994年(平成6年)3月18日に桜橋口の改装工事が開始された。1995年(平成7年)1月17日午前5時46分に発生した阪神・淡路大震災により営業を休止した。翌1月18日にJR神戸線の当駅から尼崎駅までの営業運転を再開した。同年8月6日に震災復旧工事がすべて完成した。1997年(平成9年)2月16日に桜橋口の改装が完成。ホームに電光掲示板を導入した。同年3月8日にJR東西線に北新地駅が開業し、連絡駅となった。同年9月4日に接近メロディが導入された。2000年(平成12年)4月1日から自動改札機が導入された。2002年(平成14年)7月29日からJR京都線・JR神戸線にJR京都・神戸線運行管理システムを導入した。2003年(平成15年)4月23日に中央コンコースの南側に設置された砂時計が除幕。8月にサンドファンタジーと命名された。同年11月1日からICカードICOCAの利用が可能となった。

2004年(平成16年)5月16日から改良工事が本格的に開始された。旧1・2番のりばが使用停止された。2005年(平成17年)2月27日に環状内回り・環状外回りのりばが1・2番のりばに変更された。旧1・2番のりばの改良工事が完成し、新3・4番のりばとして供用開始した。旧3・4番のりばが使用停止となった。同年3月1日に仮駅舎東棟フロートコートが開業した。列車非常停止警報装置の使用を開始。同年4月8日 に仮駅舎西棟トラベルコートが開業した。同年10月16日に旧3・4番のりばの改良工事が完成し、新5・6番のりばとして供用開始。旧5・6番のりばは使用停止。2006年(平成18年)7月30日に旧5・6番のりばの改良工事が完成し、新7・8番のりばとして供用開始。旧7・8番のりばは使用停止。2007年(平成19年)4月1日に高架下コンコースの改装工事が完成した。同年4月8日に旧7・8番のりばの改良工事が完成し、新9・10番のりばとして供用開始。旧9・10番のりばは使用停止。旧11番のりばの撤去工事が開始された。2009年(平成21年)12月20日に旧9・10番のりばの改良工事が完成し、新11番のりばとして供用開始。旧11番のりばの撤去工事が完成し、駐車場連絡通路・タクシーのりばに転用した。2010年(平成22年)8月18日から異常時情報提供ディスプレイの使用を開始した。同年10月12日に7・8番のりばの拡幅工事が完成した。同年11月1日に橋上駅舎の一部が乗り換え専用通路として使用開始した。2011年(平成23年)3月31日にギャレ大阪が閉館。同年4月11日に橋上駅舎が全面使用開始。連絡橋口が開設された。同年5月4日に五代目駅舎と大阪ステーションシティが開業した。同年5月24日に大阪市営バスのバスターミナルが北口に集約された。同年6月1日に西日本JRバスのバスターミナルが北口に集約された。同年6月16日にギャレ大阪西館跡地にALBiが開業した。同年10月12日に改札口の電光掲示板をフルカラーのものに交換された。同年12月28日にJR京都線・JR神戸線ホームにガラス製の屋根が設置された。2012年(平成24年)6月30日にフロートコートが閉鎖された。同年10月31日にエキマルシェ大阪が開業。エキマルシェ大阪口が開設された。トラベルコートが閉鎖された。2013年(平成25年)
4月26日にグランフロント大阪が駅北側の再開発エリアうめきた地区に開業。大阪ステーションシティと新たに建設したペデストリアンデッキで直結。2014年(平成26年)5月1日から大阪環状線ホームに発車メロディを導入。曲はやしきたかじんの代表曲やっぱ好きやねん。2015年(平成27年)2月16日にタクシー乗り場を御堂筋口側から桜橋口側に移設した。同年4月2日にルクア1100(ルクア イーレ)が開業した。2016年(平成28年)3月26日ダイヤ改正に伴い、当駅を発車するJR京都線・JR神戸線の新快速と快速の運転間隔が均等化された。2017年(平成29年)3月24日に駅構内に観光の総合相談窓口Travel Service Center OSAKAがオープンした。同年4月22日6番のりばに可動式ホーム柵が設置された。同年5月27日7番のりばに可動式ホーム柵が設置された。同年6月17日から周遊型臨時寝台列車TWILIGHT EXPRESS 瑞風の停車駅となった。2018年(平成30年)3月17日に駅ナンバリングが導入された。2019年(平成31年)2月16日5番のりばに昇降式ホーム柵が設置された。同年3月9日8番のりばに昇降式ホーム柵が設置された。同年7月1番のりばの足元乗車位置案内をリニューアルした。同年12月5日1番のりばに可動式ホーム柵が設置された。2020年(令和2年)3月10日に2番のりばに可動式ホーム柵が設置された。

 

大阪駅中央改札は、地上1階にある。ホームは地上2階部分にあり、その上には連絡橋改札が設けられた。

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大阪駅中央口はまさに大阪駅の中央にある。各線への乗り換えは阪神本線の梅田駅以外はあまり便利ではない。南の大丸、北のグランフロント大阪があり、大阪駅周辺でのショッピングなどで訪れる人が多く利用する。

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JR各線間の乗り換えは中央改札内の連絡通路を通る。御堂筋口の場合は、大阪環状線ホームがやや西側に寄っているため、やや乗り換えが不便だが、中央口は同じ位置にあるため、乗り換えは便利である。

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中央きっぷ売り場は、大阪駅最大のみどりの窓口で、有人の窓口が数多く並ぶ。帰省シーズンなどには、切符を買い求める人で長蛇の列ができる。

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みどりの券売機も数多く設置されており、有人窓口の混雑緩和に一役買っている。

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中央きっぷ売り場付近にあるセントラルコートではおみやげ売り場などがあり、大阪のおみやげを買うことができる。

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大阪駅中央口の北側にはグランフロント大阪がある。グランフロント大阪へは2階の連絡橋を通ることになる。1階には高速バス乗り場が設けられている。

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阪急梅田駅下の阪急高速バス大阪梅田ターミナル(阪急三番街)と並ぶ大阪梅田地区の巨大バスターミナルとなった大阪駅高速バスターミナル。以前は大阪駅南側にあったが、大阪駅再開発に伴い北側に移転した。

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大阪駅中央口北側2階からグランフロント大阪を望んだ景色。グランフロント大阪とは連絡橋で結ばれており、1階に下りるとうめきた広場がある。将来的には梅田貨物線の地下化により、北梅田駅(仮称)が近くにできる予定である。

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グランフロントへの連絡橋から大阪駅中央口方向を望んだ景色。時計の向こう側には11番線があり、ガラス越しに停車する列車を見ることができる。

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うめきた広場とその向こうにそびえ立つ梅田スカイビル。スカイビルの手前にはかつての梅田駅ヤード後があり、うめきたの2期開発地域となっており、これから整備が始まる。

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連絡橋改札へのアクセス部とその上に設置された南北自由通路へ上がる階段。

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3階に位置している連絡橋改札。改札の周辺は広く取られており、椅子に座って休憩するスペースも設けられている。ガラス越しに大阪駅を発着する列車を見ることもできる。

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中央きっぷ売り場ほどの大規模なものではないが、連絡橋改札にもみどりの窓口が設置されている。

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連絡橋改札付近から大阪駅構内西側を望んだ景色。元々の計画ではホームには屋根の設置はなく、最上部に設けられた大屋根のみで開放的なホームにする予定だった。風雨にさらされ、夏場は直射を受けることもあり、部分的にホーム上屋が設けられ、橋上駅舎の下側にもガラス張りの屋根が設けられている。

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連絡橋改札は、ちょうど中央改札の上に位置している。真ん中にホームがあるイメージで、改札内は各線との乗り換えが便利である。

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大阪環状線ホームへ向かう西側のエスカレータは、スペースの都合上トリッキーな形になっており、真ん中に水平になる部分がある。

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連絡橋改札の改札内の部分も広く取られており、こちらにも休憩できる椅子が設けられている。

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鉄道ファンにとっては極楽の大阪駅ホームを見下ろす連絡橋改札内の椅子。ここからひっきりなしにホームに出入りする電車を眺められる。鉄道ファンや子供たちには胸躍るスポットと言える。

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こちらは大阪環状線ホーム東側から連絡橋へのアクセス部。こちらのエスカレータは通常の形状になっている。大阪環状線ホームは8両編成分しかないため、このエスカレータは東側の先頭車両部に位置しており、さらに東へ進んで1階の御堂筋口へ向かい階段がある。

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大阪環状線電車は8両までだが、ホームは意外に長く、御堂筋口方は電車は止まらないが、柵が設けられて、階段までのアクセス部が続いている。

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大阪環状線ホーム西側から北側を望んだ景色。巨大な連絡橋は2層構造で、3階に連絡橋改札があり、その上の4階には自由通路があり、カフェなどがある広大な時の広場があり、催し物なども行われる。

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時の広場には、北側のノースゲートビル近くに金の時計が設置されている。

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サウスゲートビル側には銀の時計があり、それぞれが待ち合わせ場所になっている。

  

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