関西各駅探訪第65回~JR大和路線法隆寺駅~

法隆寺

法隆寺

【柿食えば鐘がなるなり法隆寺】

JR大和路線法隆寺駅は、奈良県生駒郡斑鳩町にある。その名のとおり、現存する世界最古の木造建築がある世界遺産法隆寺の最寄駅である。大和路快速以下、大和路線全ての電車が停車する。かつては、ラッシュ時に特急車を使用したやまとじライナーが運転されていて、法隆寺も停車駅になっていた。

法隆寺駅は1890年(明治23年)12月27日に初代大阪鉄道奈良〜王寺間を開通とともに開業した。1900年(明治33年)6月6日に大阪鉄道の路線を関西鉄道が承継、同社の駅となった。1907年(明治40年)10月1日に関西鉄道が国有化された。1909年(明治42年)10月12日に線路名称制定により、関西本線所属となった。1961年(昭和36年)2月1日 に貨物の営業が廃止され、旅客駅となった。1987年(昭和62年)4月1日に国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となった。2003年(平成15年)11月1日からICOCA などICカードの利用が可能となった。 2007年(平成19年)3月10日に橋上駅舎が完成。ホーム2面3線の配線からホーム2面2線になった。2018年(平成30年)3月17日から駅ナンバリングが導入された。2020年(令和2年)2月29日にみどりの窓口が営業を終了した。翌3月1日からみどりの券売機プラスが稼働を開始した。

法隆寺

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対向式ホーム2面2線に橋上駅舎を持つ駅に生まれ変わった法隆寺駅。かつては2面3線の構造の地上駅だった。

法隆寺

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改札は1ヶ所のみで、自動改札を完備する有人駅となっている。大和路線は現在優等列車の運転はないが、観光客の利用も多いからかみどりの窓口も設置されている。

法隆寺

法隆寺

南口にはロータリーが整備されており、奈良交通や斑鳩町、安堵町のコミュニティバスが発着している。ここから法隆寺へのバスも発着している。

法隆寺

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瓦造りの荘厳な造りの法隆寺駅舎。

法隆寺

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法隆寺までの距離が記された石碑が立つ法隆寺駅前。

法隆寺

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法隆寺駅北側は小さなロータリーがあるが、駅周辺は住宅地になっているため、周辺の道路は非常に狭い。


法隆寺駅の2013年度の1日あたりの乗車人員は、7,496人で、うち定期利用が5,427人となっている。定期比率は72.4%で、定期利用者は多い。10年前の2003年度は、総数8,802人で、15%強の減少となっている。定期利用者も6,319人だったので15%強減少している。斑鳩町の人口も微減傾向ではあるが、それよりも大幅な減少となっており、少子高齢化が要因と思われる。

法隆寺

ダイヤは、データイム15分毎の運転で、全てが大阪環状線直通の大和路快速となっている。大和路快速は王寺までの各駅と久宝寺、天王寺、新今宮、大正、弁天町、西九条、福島、大阪以遠の各駅に停車する。平日朝ラッシュ時は、6時台に7本、7時台に11本、8時台に6本が運転されている。7時台には、大阪環状線直通の区間快速6本、JR東西線直通の直通快速が3本、快速が2本運転されている。平日夕方ラッシュ時には、18時台に7本、19時台に8本が運転されている。18時台は大阪環状線直通の区間快速が4本、快速が2本、直通快速が1本運転。19時台は大阪環状線直通の区間快速が4本、快速が2本、直通快速が2本運転。最終電車は、上り加茂方面が、JR難波発0時05分の普通奈良行きで、法隆寺着は0時47分。下りJR難波方面が法隆寺発0時23分の普通王寺行きが最終。JR難波方面へは23時53分の普通JR難波行きが最終となる。

  

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