【関西各駅探訪第445回】JR宝塚線宝塚駅

宝塚

【阪急に追いつけ追い越せで発展してきた駅】

JR宝塚線宝塚駅は兵庫県宝塚市にある。宝塚市の中心駅で、阪急宝塚本線、今津線の宝塚駅と乗り換え駅となっている。阪急の宝塚駅とはペデストリアンデッキで結ばれており、JR宝塚駅の橋上駅舎化により乗り換えがさらに便利になった。宝塚駅は1897年12月27日に阪鶴鉄道の駅として開業した。阪急の前身箕面有馬電気軌道の宝塚駅開業は1910年3月10日だからJR宝塚駅の方が歴史は古い。1907年8月1日には国有化されて国鉄の駅となった。1966年3月に特急停車駅に昇格した。1980年12月11日には塚口から当駅までの複線化が完成した。翌1981年4月1日には塚口〜当駅間が電化され、電車の乗り入れが開始された。1986年11月1日にダイヤ改正では、当駅から福知山までの電化と当駅から新三田までの複線化が完成した。これにより、特急を含めほとんどの列車が電車化され、国鉄末期になって、漸く福知山線の近代化が図られた。JR発足後、福知山線の愛称名がJR宝塚線となった。2003年11月1日からICカードICOCAの使用が可能になり、2010年2月20日には駅舎が橋上化された。

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宝塚駅はホーム2面3線で、下り1番線ホームと島式の2・3番線ホームがある。当駅折り返しや特急や快速を待避する上り電車は2番線から発着する。

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2番線での折り返しが可能になっており、尼崎方、三田方ともに上下線への進入が可能になっている。

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ホーム有効長はJR宝塚線最大編成両数の8両分ある。客車列車が走っていた時代の低いホームも残っているが、柵が設けられ進入できないようになっている。

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1番線ホームは2面4線化が可能な構造になっているが、今のところ線増の計画はない。

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改札は1ヶ所で、橋上駅舎にある。2010年2月に開業した橋上駅舎はまだ新しく、JR宝塚線の顔として、阪急宝塚駅と遜色ない駅舎になった。

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有人改札で、ICカード対応の自動改札機や自動券売機が設置され、みどりの窓口やみどりの券売機も設置されている。

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出口は2ヶ所で、南口がメインとなっている。南口にはロータリーがあり、阪急バス、阪神バスなど路線バスに加えて高速バスの発着もある。

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南口では阪急宝塚駅とペデストリアンデッキで結ばれている。北口は丘陵地にある住宅地への玄関口となっており、駅周辺は狭い。

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阪急宝塚駅とはペデストリアンデッキで結ばれている。屋根があり、雨の日も傘を差さずに乗り換えられるので便利だ。昔は宝塚までJRに乗り、梅田方面へ向かうにも便利な阪急電車に乗り換える需要が多かったが、現在でも宝塚線沿線や今津線沿線への乗り換え客は多い。

宝塚駅の2016年度1日あたりの乗車人員は32,318人で、うち定期利用者は23,061人、定期比率は71.4%となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で4.7%増、定期利用者は0.8%減、定期外利用者は21.6%増となっている。

  

鉄道コム

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