【折り返し電車も運転される小野市の中心駅】
神鉄粟生線小野駅は兵庫県小野市にある。急行や快速も停車するが、押部谷までは各駅に停車する。終点の粟生まで2駅で、鈴蘭台や新開地まではかなり距離があり、所要時間もかかる。粟生線の利用は低迷しており、部分的な廃止も議論されるほど深刻である。小野市の中心駅になる小野駅周辺は粟生線の不振区間にあり、利用者を増やしていく施策が必要な駅の一つである。電車はデータイムは毎時1本の運転で、下りは普通、上りは準急が運転されている。小野から新開地までは61分かかる。神姫バスの特急バスなら三宮から60分ちょっとで来れるので、バスの方が利便性が高く人気がある。平日朝ラッシュ時上り鈴蘭台方面行きは6時台に快速3本、急行1本が運転され、7時台に準急2本、普通2本が運転されている。快速は新開地まで57〜59分で走る。平日夕方ラッシュ時下り18時台には普通が4本運転されている。
小野駅は1951年12月28日に電鉄小野駅として開業した。開業時は三木福有橋からの延伸で終点だった。1952年4月10日に粟生までの延伸が完成し、中間駅になった。1988年4月1日に小野駅に改称された。1991年4月23日に橋上駅舎化された。2002年4月1日から無人化された。
駅構内はホーム1面2線で、駅周辺は単線になっており、行き違いができる駅になっている。
ホーム有効長は18m級車両4両分ある。1・2番線とも上下方向から入線が可能で当駅止まりの電車は構内折り返しを行う。
留置線が1線あり夜間などに車両が留置される。
ホームから改札がある橋上駅舎へはエレベーターも設置されている。
改札は1ヶ所で無人化されており、ICカード対応の自動改札機、自動精算機が設置されている。
自動券売機が設置されているほか、企画乗車券の自動販売機も設置されている。
自動券売機の近くに置かれている企画乗車券の自動販売機では12種類の企画乗車券が販売されている。
出口は2ヶ所で、東西に出られる。東口がメインでロータリーが整備されている。東口側が旧市街地になる。北側1.3kmほど離れたところに小野市役所があり、その周辺にはイオンなどがある。
西口は新興住宅地の佇まいで、橋上駅舎化と合わせて整備された。ロータリーが整備されているが、路線バスの乗り入れはない。
西側は丘陵地になっており、その向こう側に住宅地が広がっている。
小野 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2017年度 | 1,731 | 1,366 | 365 | 78.9% |
2007年度 | 1,701 | 1,330 | 371 | 78.2% |
対07年度比 | 101.8% | 102.7% | 98.4% |
小野駅の2017年度1日あたりの乗車人員は1,731人で、うち定期利用者は1,366人となっている。定期比率は78.9%で定期利用者が8割近くを占めている。10年前の2007年度と比較すると全体で1.8%増、定期利用者は2.7%増、定期外利用者は1.6%減となっている。全体で横ばい傾向だが、定期外利用者は微減している。