【関西各駅探訪第40回】〜京阪本線樟葉駅〜

京阪本線樟葉駅

樟葉

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【くずはモールへ3000系京阪特急に会いに行こう】

1.概要

樟葉

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京阪本線樟葉駅は、大阪府枚方市東部にあり、古くから京阪が開拓してきた住宅地の最寄駅となっている。近年でもくずはタワーシティや樟葉モールなどが整備されている。1910年4月15日の京阪本線開業とともに設置された。1968年以降のくずはローズタウンの開発とともに発展していき、1971年6月20日のダイヤ改正で駅が移転されるとともに急行停車駅となった。2003年からは枚方市とともに特急停車駅となったが、年々利用者は減少傾向にある。周辺整備が進んでいるにも関わらず利用者減に歯止めがかかっていないのが実情である。

樟葉

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樟葉駅は1910年(明治43年)4月15日に京阪本線開通と同時に開業した。1943年(昭和18年)10月1日 に会社合併により京阪神急行電鉄(阪急電鉄)の駅となった。1949年(昭和24年)12月1日に会社分離により京阪電気鉄道の駅となった。1956年(昭和31年)3月10日にホームが改築された。12月13日に上りホームが改築された。1971年(昭和46年)6月20日に300m大阪寄りの現在地に移転した。京阪電鉄では初めて自動改札機を設置。急行停車駅となった。同年9月1日 に京阪デパートくずは店が開業した。1972年(昭和47年)4月1日にくずはモール街が開業した。1985年(昭和60年)3月 に8連化に対応してホームを延伸した。同年4月22日のダイヤ改正より使用を開始。2003年(平成15年)9月6日ダイヤ改正で特急停車駅となった。
2004年(平成16年)8月1日からPITAPAなどのICカードが利用できるようになった。2005年(平成17年)4月14日にくずはモールがリニューアルオープンした。2006年(平成18年)1月21日からJR西日本のICOCAと相互利用を開始。2008年(平成20年)10月19日ダイヤ改正で、平日朝夕ラッシュ時にも特急が停車するようになった。2014年(平成26年)3月12日にくずはモール第二期リニューアル工事が完成した。

2.駅周辺

駅の西側は淀川が流れており、樟葉パブリックゴルフコースがある。対岸には東海道新幹線、阪急京都線、JR京都線が走っているが、樟葉から対岸に渡る橋はないため、各線への乗り換えは全くできない。東側はバスターミナルがあり、KUZUHAMALL、京阪百貨店などがあり、樟葉地区の中心となっている。大阪歯科大学樟葉学舎も駅から近い。駅前にはくずはタワーシティを中心としたくずはローズタウンとなっており、京阪が整備した住宅地が広がっている。国道1号線付近では、京都府八幡市との境になっている。同じく枚方市の東端にあるJR学研都市線の松井山手駅は南東方向に7㎞ほど離れている。競合関係にはあるが、対岸のJR京都線と阪急京都線のように直接的な競合とまではいかない距離にある。学研都市線側には第2京阪道路が整備されており、京阪や学研都市線にとってはこちらの方が脅威的な存在と言える。

3.駅構内


ホーム2面4線の高架駅で、京都方には2本の引き上げ線、大阪方に1本の引き上げ線がある。運転上の要衝でデータイムの急行は当駅で折り返す。改札は1ヶ所のみで、西側は淀川の土手が迫る狭隘な土地ということもあって出口はなく、東側に出口があるのみとなっている。

樟葉

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4.バス路線


京阪バスが駅前バスターミナルに乗り入れている。男山、松井山手、新田辺、長尾、枚方市方面へ運行されており、運行系統、運行本数ともに多い。

樟葉

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5.利用状況


 2013年度大阪府統計では乗車人員が28,629人、うち定期が12,333人、降車人員が28,919人、うち定期が12,237人となっている。10年前の2003年度は乗車人員が30,747人、降車人員が30,521人となっており、どちらも5%強減少している。少子高齢化の影響と言えるが、特急が停車しない寝屋川市、香里園よりも利用者が少なくなっており、利用者の減少は主要駅では深刻な方になる。

kuzuha

6.ダイヤ

樟葉

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データイムは特急、急行、準急、普通が運転され、特急は10分毎、急行、準急、普通はそれぞれ20分毎の運転となっている。急行は当駅で折り返して淀屋橋まで運転されている。特急の淀屋橋までの所要時間は30分となっている。30分と言えば、京都~大阪間の新快速の所要時間にさらにお釣りが付いてくる時間である。新快速とは比較にならないが、特急が停車しても30分かかっているようでは樟葉は遠いという印象が強くなる。京阪特急にはもう少し頑張って欲しいところだ。
朝ラッシュ時にも特急が停車し、下り淀屋橋方面へは7時台22本、8時台18本が運転されている。7時台には特急5本、通勤快速急行4本、通勤準急11本、普通2本が運転されている。8時台は特急3本、通勤快速急行1本、快速急行3本、通勤準急1本、準急6本、普通4本が運転されている。朝ラッシュ時に急行の運転はなく、通勤準急が主役となっている。特急は全て淀屋橋、通勤快速急行、快速急行は中之島へ運転されている。通勤準急、準急、普通は淀屋橋、中之島双方に運転されている。最ピーク時の特急の淀屋橋までの所要時間は36分で、当たり前だがデータイムよりもさらに遅くなる。
上り夕方ラッシュ時は特急が10分毎、当駅止まりの快速急行が20分毎、当駅止まりまたは淀行きの急行が20分毎、出町柳行きの準急及び当駅止まりの準急がそれぞれ20分毎に運転されている。
最終は上り出町柳方面がの特急が0時06分の三条行きで、淀屋橋発23時40分。最終の準急は淀屋橋発0時04分の淀行き。樟葉着の最終は淀屋橋発0時20分の深夜急行。深夜急行は守口市と枚方公園を通過する急行で、淀屋橋から樟葉まで29分で結ぶ。これはデータイムの特急よりも速い。下り淀屋橋方面最終は、淀屋橋行きが樟葉発23時57分の急行で、出町柳方面からの最終は、特急が0時25分の枚方市行き、普通が0時27分の寝屋川市行きとなる。

7.KUZUHA MALL

樟葉

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KUZUHA MALLには旧3000系特急車の先頭車両が保存されている。SANZEN-HIROBA命名されており、ちょっとした京阪電車の博物館となっている。

今にも動き出しそうな雰囲気がある旧3000系特急車。テレビカーの文字が懐かしい。

旧3000系の車内に入ることも可能で、テレビカーでは実際にビデオが流されている。

マニアにはうれしい懐かしのヘッドマークも展示されている。

  

鉄道コム

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