関西各駅探訪第211回~あすなろう鉄道内部線・八王子線日永駅~

【レトロなムード漂うあすなろう鉄道唯一の分岐駅】

日永

日永

あすなろう鉄道内部線、八王子線日永駅は、三重県四日市市にある。2015年3月31日までは近鉄の駅だったが、同年4月1日からあすなろう鉄道へ移管された。内部線と八王子線が分岐する駅で、あすなろう鉄道唯一の分岐駅となっている。

日永駅は1912年(大正元年)8月14日に三重軌道の日永〜八王子村(のちの伊勢八王子)間開通時に、起点駅として開業した。同年10月6日に三重軌道が赤堀を経て南浜田(1944年廃止)まで延伸され、途中駅となった。1916年(大正5年)7月19日に三重軌道が三重鉄道に移管され、同社の駅となった。1922年(大正11年)1月10日に三重鉄道日永〜小古曽間が開通し。分岐駅になった。1944年(昭和19年)2月11日に会社合併により三重交通の駅となった。1964年(昭和39年)2月1日に三重交通の鉄道事業分離譲渡により、三重電気鉄道の駅となった。1965年(昭和40年)4月1日に会社合併により近畿日本鉄道の駅となった。2015年(平成27年)4月1日に四日市あすなろう鉄道に移管され、駅施設は四日市市の所有となった。

日永

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日永駅の駅舎は地上駅舎で、改札には自動改札などはなく、集札箱だけがある無人駅である。自動券売機が設置されており、切符の購入はできる。

日永

日永

日永駅はホーム2面3線で、内部線下り内部方面行きは駅舎に隣接した1番線から発着、内部線上りあすなろう四日市方面は2番線で、八王子線上下電車が発着する3番線とホームを共用している。

日永

日永

八王子線の線路は日永駅構内手前で分岐しており、右にカーブしている。2番線、3番線ホームは共用されているが、3番線はカーブしているため、個別にホームが設置されているのと変わらない。1番線ホームはあすなろう四日市側にあり、2番線は内部側にホームがあり、この間に構内踏切が設置されている。


日永駅の2015年度1日あたりの乗車人員は483人で、うち定期利用者は303人となっている。定期比率は62.7%となっており、定期比率は高い方である。2015年度のデータはあすなろう鉄道発足後のデータだが、前年と比べて微増している。また、10年前の2005年度と比べても全体で6.6%増加となっており、定期外利用者が増加傾向にある。ただ、定期利用者は2.4%も減少しており、今後は定期利用者の維持と定期外利用者の利用促進が必要である。

  

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