関西各駅探訪第199回~阪急京都線上新庄駅~

【かつては優等停車駅を上回る利用者数を誇っていたが、今は立派に優等停車駅となった】

上新庄

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阪急京都線上新庄駅は、大阪市東淀川区にある。大阪市内の北東部に位置しており、人口密集地ということもあり、乗車人員は非常に多い。かつては普通しか停まらない駅ではナンバー1の乗車人員を誇る駅として君臨していたが、2007年3月のダイヤ改正から準急が停車するようになり、晴れて優等停車駅に格上げとなった。

上新庄駅は1928年(昭和3年)1月16日に新京阪鉄道の淡路〜高槻町(現在の高槻市)間延伸とともに開業した。1930年(昭和5年)9月15日に会社合併により京阪電気鉄道新京阪線の駅となった。1943年(昭和18年)10月1日に会社合併により京阪神急行電鉄の駅となった。1949年(昭和24年)12月1日に新京阪線が京都本線に改称され、当駅もその所属となった。1975年(昭和50年)11月26日に府道大阪内環状線との立体交差化に伴い、駅を京都寄りに移設し高架化された。2004年(平成16年)8月1日からICカードPITAPAの利用が可能になった。2007年(平成19年)3月17日ダイヤ改正で新設された準急の停車駅となった。2010年(平成22年)3月14日ダイヤ改正で新設された快速の停車駅となった。

上新庄

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上新庄駅は対向ホーム2面2線の高架駅で、梅田方では東海道新幹線をくぐるため、急こう配になっている。

上新庄

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改札は2ヶ所あり、北改札と南改札がある。南改札がメインの改札で、上新庄阪急ビルの中にあり、改札付近には店舗が並んでいる。

上新庄

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出口も東西に2ヶ所あり、西口は非常に狭く小学校がある。東口は駅前に車道があり、バス停も設置されている。

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上新庄駅からは大阪駅方面への大阪市バスが発着している。南改札から徒歩5分ほどの距離に、関西大学北陽高校、同中学があり、南東方向に徒歩20分ほどの距離には大阪経済大学もあり、高校生や学生の利用も多い。

上新庄

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北改札も有人改札になっており、利用者は少なくないが、南改札と比べると周辺は落ち着いており、住宅街が広がっている。

上新庄

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北改札の東口は開けているが、南改札の東口のように店舗が建ち並んでいるわけではない。近年天然温泉などもできたが、南改札のような街は形成されていない。

上新庄

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上新庄駅の北改札と南改札の間で国道479号線内環状線が交差しており、両改札の間を分断している。

上新庄

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上新庄阪急ビルには阪急そばの店舗もある。阪急そばは一部の駅以外、改札の外にあるのが通常だ。

上新庄駅の2015年度1日あたりの乗車人員は24,251人で、うち定期利用者は13,169人となっている。10年前の2005年度には、28,291人の乗車人員があり、定期利用者は16,834人もあった。乗車人員は14.3%も減少しており、定期利用者は21.8%も減少している。学生の利用が多いので、少子高齢化の影響もあるだろうが、付近を走る今里筋線へのシフトもあったものと思われる。準急停車以降も利用者が減少しており、優等停車駅が歯止めにはなっていないようだ。

  

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