近鉄5820系【シリーズ21版のLCカー】

会社名 近畿日本鉄道
形式 5820系
使用線区 近鉄奈良線・難波線・京都線・橿原線・天理線・近鉄大阪線・近鉄山田線・近鉄鳥羽線・阪神なんば線・阪神本線
製造メーカー 近畿車輌
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
主電動機 かご形三相誘導電動機定格185kW
ブレーキ 電気指令式空気ブレーキ
台車 ボルスタレス式 KD-311形
最高速度 120km/h
加速度 3km/h/s
減速度(通常) 4km/h/s
製造初年 2000年
電気方式 直流1500V
軌間 1435mm
保安装置 ATS
座席定員 40(134) 先頭車
48(147) 中間車
扉枚数・座席形状 4扉デュアルシート
車体 21m級アルミ製
所属 西大寺車庫・高安車庫
編成 6両
既存両数 42両

近鉄5820系は3220系に続くシリーズ21と称される近鉄の通勤型車両で、2000年8月に登場した。5800系L/Cカーのシリーズ21版で、車体はシリーズ21、車内はL/Cカーの形で登場した。他車との増解結を行うため、非貫通の3220系とは異なる貫通型のフロントマスクとなり、幌もつけられたため、同じシリーズ21でもフロントマスクは全く異なる様相となった。

外装は3220系と同じシリーズ21標準塗装となり、フロントにはL/Cカーのロゴマークが入れられた。車内は5800系に準じたL/Cカーで、シートモケットが赤系になった点と車端部のロングシートからヘッドレストがなくなった点以外は5800系とほぼ同じである。扉間にクロスシートが2人掛け3列並ぶ構成も同じである。クロスシート時には座席はペダルを踏んで手動で回転させることができ、折り返し時には乗務員の操作で自動回転する機能もある。なお、大阪線用に製造された5820系は、長距離運用を考慮してトイレが設置されている。また、大阪線用は50番台となり、奈良線用とは番台区分されている。IGBT素子によるVVVFインバータ制御で、主電動機は5800系の165KWよりパワーアップした185KWとなった。電気指令式ブレーキを採用しているが、従来車との連結を行うため、ブレーキ読替装置を装備している。台車はシリーズ21標準のボルスタレス台車を採用している。パンタグラフは5722F、5723F編成以外はシングルアームパンタを搭載、当該編成のみ下枠交差型パンタとなっている。

 

5820系編成表 6両編成 42両    
←尼崎・大阪難波 近鉄奈良→
ク5720Tc モ5820M’ モ5620M’ サ5520T モ5420M’ ク5320Tc
5721 5821 5621 5521 5421 5321
5722 5822 5622 5522 5422 5322
5723 5823 5623 5523 5423 5323
5724 5824 5624 5524 5424 5324
5725 5825 5625 5525 5425 5325
←大阪上本町 伊勢中川→
ク5350Tc モ5420M’ サ5550T モ5620M’ モ5820M’ ク5750Tc
5351 5451 5551 5651 5851 5751
5352 5452 5552 5652 5852 5752


奈良線、京都線用として6両編成5本が製造され、大阪線用6両編成2本が5850系として製造された。奈良線、京都線用は阪神なんば線直通運用にも使用されており、使用線区は近鉄奈良線、近鉄難波線、近鉄京都線、近鉄橿原線、近鉄天理線、阪神なんば線、阪神本線と多岐に渡っている。列車種別も限定されておらず、快速急行から急行、準急、区間準急、普通と幅広く活躍している。大阪線用の5850系は大阪線、山田線、鳥羽線で運用されており、名古屋線や志摩線への定期乗り入れはない。大阪線でも限定運用ではなく、快速急行から急行、準急、区間準急、普通と幅広く運用されている。

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました