【関西各駅探訪第706回】JR紀勢本線藤並駅

藤並

【かつて有田鉄道と連絡していたみかんの里】

JR紀勢本線藤並駅は和歌山県有田郡有田川町にある。特急くろしおの一部も停車する駅で、かつてはここから有田鉄道が発着していた。特急くろしおは下り和歌山方面行きが1日8本、上り新宮方面行きが9本停車する。朝の時間帯に運転される快速も停車し、快速の一部は和歌山から阪和線に直通している。普通は毎時2本の運転となっており、平日朝の時間帯には、7時台に快速1本、普通3本が運転されている。夕方の時間帯は19時台に快速1本、普通1本が運転されている。藤並駅は1926年8月8日に紀勢西線の駅として開業した。この時既に開業していた有田鉄道にも駅が設置された。1959年7月15日に紀勢本線が亀山まで全通し、紀勢本線の駅となった。JR発足後、2003年1月1日に有田鉄道が廃止された。2008年3月15日ダイヤ改正では特急くろしおの一部が停車するようになり、駅舎も橋上化された。

藤並

駅構内は対向式ホーム2面2線で、ホーム有効長は特急くろしお停車に備えて20m級車両9両分ある。

藤並

ホームから橋上駅舎へはエレベータも設置されており、バリアフリーに対応している。

藤並

改札は1ヶ所で有人改札になっている。自動改札の設置はなく、ICカードリーダーが設置されており、ICカードリーダー設置駅間ではICカードの利用ができる。

藤並

自動券売機は設置されており、特急停車駅のためみどりの窓口も設置されている。

藤並

出口は2ヶ所で、両側ともロータリーが整備されている。東口が町の玄関口になっている。

藤並

東口には有田川町の観光案内所がある。レンタサイクルも扱っている。

藤並

有田鉄道跡がサイクリングロードとして整備されており、金屋口駅跡までの間をサイクリングできる。

藤並

西口にもロータリーが整備されており、バス路線が乗り入れている。

藤並

有田鉄道バス、有田川町施設巡回バスが発着している。

藤並

駅前には駐輪場が整備されているほか、駐車場も整備されており、パークアンドライドが行われている。

藤並 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 1,384 1,063 321 76.8%
2006年度 1,221 961 260 78.7%
対06年度比 113.3% 110.6% 123.5%  

藤並駅の2016年度1日あたりの乗車人員は1,384人で、うち定期利用者は1,063人となっている。定期比率は76.8%で、8割近くが定期利用者となっている。この数字は紀勢本線では10位となっており、湯浅や新宮よりも乗車人員は多い。10年前の2006年度と比較すると全体で13.3%増、定期利用者は10.6%増、定期外利用者は23.5%増となっており、定期外利用者を中心に利用が増えている。

  

鉄道コム

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