【関西各駅探訪第700回】大阪メトロ御堂筋線・谷町線天王寺駅

天王寺

 【なんばと並ぶ大阪ミナミのターミナル駅】

大阪メトロ御堂筋線、谷町線天王寺駅は大阪市阿倍野区と天王寺区にある。天王寺区と阿倍野区の境界付近に駅があり、御堂筋線は阿倍野区、谷町線は天王寺区に駅がある。なお、JR天王寺駅は天王寺区、近鉄大阪阿部野橋駅と阪堺上町線天王寺駅前電停は阿倍野区にある。大阪メトロの二大路線が連絡する駅は、当駅と梅田・東梅田のみで、ルートは異なるものの、南北のターミナルを2路線が結んでいる。梅田と東梅田は少し離れているため、改札が分けられ、駅構内では繋がっていない。天王寺駅は双方の駅が離れているが、構内にある連絡通路で結ばれており、一つの駅となっている。しかし、谷町線が南北に走り、御堂筋線が東西に走るため、両線の駅は西側でのみ結ばれており、L字型になっているため、乗り換えはあまり便利ではない。御堂筋線はなかもず方に引上げ線があり、折り返し電車が設定できる構造になっており、当駅始発終着とする電車も多い。谷町線電車は当駅での折り返し運転はなく、2駅南にある文の里駅で折り返す電車が多い。御堂筋線は昼間時毎時15本の運転で、4分毎に運転されている。このうち半数は当駅で折り返すため、なかもず方面へは8分毎の運転となっている。谷町線は昼間時毎時8本、7~8分毎の運転となっている。かつては都島~文の里間の区間電車も運転されていたが、現在は大日~八尾南間の運転のみとなっている。平日朝ラッシュ時に御堂筋線は梅田方面へ7時台に26本、8時台に23本が運転されている。谷町線は大日方面へ7時台に18本、8時台に21本が運転されている。平日夕方ラッシュ時には御堂筋線なかもず方面へ18時台に12本、19時台に14本が運転されている。なお、当駅止まりの電車が18時台に12本、19時台に8本が運転されている。谷町線八尾南方面へは18時台に17本、19時台に14本が運転されている。

天王寺

天王寺駅は1938年4月21日に1号線(現御堂筋線)難波から当駅までの延伸とともに開業した。1951年12月20日には1号線が昭和町まで延伸されて中間駅となった。1968年12月17日には2号線(谷町線)の谷町四丁目から当駅までの間が開業した。1980年11月27日には谷町線の八尾南までの延伸が完成し、中間駅となった。2015年2月1日御堂筋線2番線にホームドアが設置され、以後御堂筋線1番線、3番線ホームにも設置された。

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御堂筋線ホームは、ホーム2面3線で、下りなかもず方面ホームは対向式ホームになっており、上り江坂方面へのホームは島式ホームになっている。御堂筋線ホームのホーム有効長18m級車両10両分ある。

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なかもず方に引上げ線があり、折り返し電車は下り1番線ホームに到着後、引上げ線で折り返して2番線に入線する。

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3番線は上りなかもずからの電車が発着する。各ホームにはホームドアが設置されている。

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ホームから改札があるコンコースへはエレベータ、エスカレータが設置されている。

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谷町線ホームは対向式ホーム2面2線で、ホーム有効長は18m級車両6両分となっている。

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ホームからコンコースへはエレベータ、エスカレータが設置されている。

天王寺

御堂筋線ホームと谷町線ホームは連絡通路で結ばれている。御堂筋線の江坂方、谷町線の八尾南方で連絡するため、なかもず方や大日方の車両に乗車すると乗り換え距離がかなり遠くなる。

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改札は4ヶ所ある。御堂筋線に2ヶ所、谷町線に2ヶ所ずつある。御堂筋線の改札は東改札と西改札に分かれる。東改札はJR天王寺駅東口、近鉄大阪阿部野橋駅東口に近い。

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有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

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西改札はJR天王寺駅中央口、大阪阿部野橋駅西口に近い。有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

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西改札付近には定期券売り場も設置されている。

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谷町線改札は南改札と北改札に分かれている。南改札は各線の天王寺駅に近い。有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

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北改札は各線天王寺駅とは少し離れており、天王寺公園や四天王寺などに近い。有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

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出口は20ヶ所ある。1~4号出口は東側にある。1号出口は天王寺駅東口の目の前にある。

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2号出口は天王寺MIOへの連絡口になっている。

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3号出口は大阪阿部野橋駅側にあり、エレベータ、エスカレータが設置されている。


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4号出口は近鉄大阪阿部野橋駅への連絡口となる。

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5号出口は西側にある。阿部野橋の西側にあり、あびこ筋の北側にある。

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6号出口は阿部野橋の東側にあり、天王寺駅中央口の近くにある。

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7号出口は天王寺駅中央口への連絡口になっている。エスカレータが設置されており、地下鉄に加えて近鉄や阪堺線からJR天王寺駅への乗り換え口の動脈になっている。

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9号出口は大阪阿部野橋駅西改札への連絡口になっている。


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10号出口はエレベータが設置されており、地上や陸橋に出られるようになっている。

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梅田や難波と同じく天王寺にも駅構内にショップが建ち並ぶekimoがある。


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11号出口は阪堺上町線天王寺駅前電停への出口となっている。12号出口はあべのキューズタウン方面への地下道になっており、ムービングウォークも設置されている。


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13号出口は5号出口の対面にあり、アベノセンタービルの前に出る。

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14号出口はアベノセンタービルにつながっている。

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15から20号出口は谷町線改札に繋がっている。15号出口は南改札からあべちかに繋がっている。

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16号出口はあべちかから天王寺公園の前に出ることができる。エレベータやエスカレータが設置されている。

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17号出口は北改札に繋がっている。一番北側に位置しており、谷町筋の東側に出られる。四天王寺へはここから出ると近い。

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18号出口は17号出口の南側にある。天王寺駅前商店街の中にある。

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19号出口は18号出口の対面にあり、天王寺公園に近い。

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20号出口は19号出口の北側にあり、茶臼山方面に近い。

天王寺 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 128,829 42,100 86,729 32.7%
2002年度 94,320 51,577 42,743 54.7%
対02年度比 136.6% 81.6% 202.9%  

天王寺駅の2016年度1日あたりの乗車人員は128,829人で、うち定期利用者は42,100人となっている。定期比率は32.7%で、定期利用者は全体の3割強となっている。大阪メトロ各駅では、梅田、難波に次いで利用者が多く、御堂筋線、谷町線の屋台骨の一つとなっている。2002年度と比較すると全体で36.6%増、定期利用者は18.4%減、定期外利用者は102.9%増となっており、定期外利用者の増加が目覚ましい。

  

鉄道コム

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