【関西各駅探訪第560回】京阪本線三条駅

三条

【京阪本線の終点は東海道五十三次の終点でもあった】

京阪本線三条駅は京都市東山区にある。京阪本線の終点で、ここから出町柳までは鴨東線となる。全ての列車が停車し、少ないながらも当駅を始発、終着とする電車も運転されている。現在は地下化されているが、地上時代には、京阪京津線と連絡していた。寝屋川車庫で保存されているびわこ号は京阪本線と京津線を直通運転していた。現在は京都市地下鉄東西線に乗り入れる形で京津線と連絡しているが、線路は繋がっていないため、連絡のみとなっている。

三条

三条駅は1915年10月27日に開業した。これの前に京津電気軌道の三条大橋駅が1912年8月15日に開業している。1917年5月29日に京津電気軌道の三条駅が開業した。1923年2月20日に京津電気軌道の三条大橋〜三条間が複線化され、三条駅が東側に移転した。1925年2月1日には京津電気軌道が京阪電気鉄道に合併された。1943年10月1日には戦時統合により、京阪神急行電鉄の駅となった。1949年11月1日には京津線三条大橋駅を三条駅と統合した。同年12月1日には京阪神急行電鉄からの分離により、京阪電気鉄道の駅に戻った。1961年3月1日には、改札内にのれん街ができた。今で言う駅ナカの店舗ができた。1963年4月15日に旧字体の三條から三条に変更した。1969年11月6日に京阪本線と京津線を繋ぐ連絡線が撤去された。1987年4月1日に京津線三条駅を京津三条駅として分離した。同年5月24日には京阪本線の駅が地下化され、京津線と駅構内も分断されることになった。1989年10月5日には、当駅から出町柳を結ぶ京阪鴨東線が開業した。京阪本線の電車のほとんどが出町柳行きとなり、三条駅は実質的に終点の役目を終えた。1997年10月12日に京都市営地下鉄東西線、京都高速鉄道が開業した。これにより、京津線の京津三条と御陵の間が廃止され、京津線電車は京都高速鉄道に乗り入れる形で、新たに設置された三条京阪で京阪本線に連絡することになった。

三条

京阪本線三条駅は地下ホーム2面4線で、出町柳方に引上げ線がある。祇園四条方には渡り線もあり、各ホームにて折り返し運転も可能な配線となっている。ホーム有効長は18m級車両8両分ある。

三条

昼間時は特急と準急、普通が当駅にて接続している。

三条

改札は2ヶ所ある。北改札と中央改札があり、中央改札がメインとなる。中央改札は有人改札で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

中央改札付近にあるけいはんインフォメーションではプレミアムカーチケットの販売も行っている。

ホーム階から中央改札階へはエレベーター、エスカレーターが設置されている。

三条

中央改札付近は地下広場になっており、多くのモニュメントがあり、壁面には8000系ダブルデッカー車にも描かれていた時代祭行列絵図が描かれている。

三条

北改札もICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

三条

ホーム階から北改札へはエレベーターの設置はなく、エスカレーターの設置のみとなっている。

三条

出口は12ヶ所ある。1、2番出口は南側にあり、目の前にロータリーがある。

三条

3・4・5番出口はバスターミナルに隣接している。

三条

3・4・5番出口付近はかつての地上駅跡をバスターミナルや土産物屋にし、再開発されている。

三条

三条駅付近にある高山彦九郎の像。

三条

6・7番出口は三条大橋の袂にある。

三条

駅の西側にある三条大橋は東海道五十三次の京の起点として有名だ。

三条

8・9・10番出口は京阪三条北ビルにある。

三条

11・12番出口は北側にあり、川端通に面している。

三条駅の2016年度1日あたりの乗車人員は17,005人で、うち定期利用者は5,664人となっている。定期比率はわずか33.3%で、定期外利用者が多い。10年前の2006年度と比較すると全体で4.2%減、定期利用者は29.2%減、定期外利用者が16.5%増となっており、定期利用者の落ち込みが大きく、逆に定期外利用者は大きく増えている。

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました