【かつての栄華に思いを馳せるターミナル構造の駅】
阪急嵐山線嵐山駅は京都市西京区にある。嵐山線の終点で、嵐山観光の拠点の一つになっている。開業当初は6面5線の大ターミナル駅だった。渡月橋を挟んで桂川の対岸に京福嵐山駅がある。JR嵯峨嵐山駅はさらに北側にあり、かなり離れている。
嵐山駅は1928年11月9日に新京阪鉄道嵐山線の駅として開業した。1930年9月15日に会社の合併により京阪電気鉄道の駅となり、1943年10月1日には戦時統合により京阪電気鉄道と阪神急行の合併により、京阪神急行電鉄の駅となった。1944年1月9日には戦況悪化により資材供給のため単線化されて、嵐山駅も縮小された。戦後京阪の路線は京阪電気鉄道に戻ったが、嵐山線は京都本線などとともに阪急の路線になった。
嵐山駅はホーム3面2線で、頭端式ホームになっている。かつて6面5線だった時代のホーム跡も一部残っており、駅構内は広く取られている。
ホームの照明は観光地嵐山らしく灯篭風になっている。
ホームごみ箱なども和風の造りになっており、駅リニューアル時に観光地嵐山をPRするような駅づくりが行われている。
行楽シーズンなど多客時には2階につながる臨時通路が使用される。
改札は1ヵ所で、有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。
行楽シーズンなど多客時に営業される臨時改札。臨時通路を通り駅舎2階を通って地上にある改札を通ることになる。
駅前には広場になっており、観光客や団体客に対応できるだけの十分な広さがある。
駅前のロータリーからはバスやタクシーが発着しており、観光バスなども乗り入れる。
嵐山駅の2016年度1日あたりの乗車人員は4,648人で、うち定期利用者は899人となっている。定期比率はわずか19.3%で、観光地の駅らしく定期利用者は少ない。10年前の2006年度と比較すると全体で13.6%増、定期利用者は2.2%増、定期外利用者は16.7%増となっており、定期外利用者の増加が目立つ。京都観光のブームで嵐山観光に訪れた人の利用が増えているものと思われる。