【関西各駅探訪第510回】JR大阪環状線鶴橋駅

鶴橋

【焼肉の街鶴橋の発メロはやはり・・・】

JR大阪環状線鶴橋駅は大阪市天王寺区にある。鶴橋と言えば、コリアタウンが有名で生野区のイメージが強いが、大阪環状線ホームは天王寺区にある。大阪環状線の東側で、近鉄の南側が生野区、近鉄の北側は東成区になっている。大阪環状線の西側は天王寺区となっている。高架の近鉄のホームを乗り越すため、大阪環状線ホームは1段高い高架になっている。このため、近鉄のホームでは、駅周辺の焼肉屋から焼肉のにおいが漂ってくるが、大阪環状線ホームではそのようなことは感じられない。
鶴橋駅は1932年9月21日に省線城東線の駅として開業した。城東線は大阪環状線の前身で、この当時は大阪〜京橋〜天王寺間が開通していた。1961年4月25日に城東線が大阪環状線に吸収され、鶴橋駅も同線の駅となった。1970年3月26日には近鉄との連絡改札が拡張された。2003年11月1日からICカード利用が開始され、2015年3月22日からは発車メロディに”ヨーデル食べ放題”が採用された。

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駅構内は高架ホーム2面2線で、前述したように近鉄の高架ホームの上にあるため1段高い高架になっている。

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ホーム有効長は20m級車両8両分あるが、ホームはさらに長く10両編成が停車できるぐらいの長さになっている。とは言え8両停車分で柵で仕切られているため、8両編成以上の停車はできない。

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改札は近鉄との連絡改札が、内回り、外回りホームにそれぞれあり、このほかに出口となる改札が3ヶ所ある。

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近鉄との連絡改札は外回り側がJR西日本が管理し、内回り側は近鉄が管理している。ICカード対応の自動改札機が設置されており、ICカードや連絡の定期券、きっぷであればそのまま近鉄に乗車できる。

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自動精算機も設置され、ここまでの乗車券を入れて、近鉄のきっぷを購入して自動改札機を通ることになる。

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連絡改札があるため、駅構内は広くなっており、外回りホームにはロッテリアがあり、内回りホームにも立ち食いそば屋などがあり、近鉄側にも駅ナカのコンビニや飲食店がある。

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今はJR各駅に店舗を展開する麵屋になっている鶴橋駅内回りホームにある立ち食いそば。

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改札は中央改札と西改札が地上1階にあり、中2階にBOOKOFFの店舗に繋がる改札がある。野田にもTSUTAYAに繋がる改札があるが、同じような構造となっている。

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中央改札は大阪方にあり、近鉄鶴橋駅の改札からは少し離れているが、地下鉄千日前線鶴橋駅には近い。

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有人改札で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されており、みどりの窓口やみどりの券売機も設置されている。

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出口は1ヶ所で、大阪環状線の高架下に出て、そのまま北に進むと千日前通に出られる。

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西改札は大阪環状線、近鉄の高架下にあり、近鉄の西改札に近い。高架下はやや薄暗く、昭和のにおいが漂う空間が広がる。

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こちら側は鶴橋駅周辺特有の焼肉屋などの飲食店が所狭しと並んでいる。

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地下鉄の出入口がある付近は高架下に昭和の風情を感じさせる光景が見られる。

鶴橋駅の2016年度1日あたりの乗車人員は98,201人で、うち定期利用者が61,019人となっている。定期比率は62.1%で平均的な数値と言える。10年前の2006年度と比較すると全体で13.3%減、定期利用者は16.2%減、定期外利用者が9.2%減となっており、定期利用者の減少が目立つ。この10年の間に鶴橋駅周辺での変化と言えば、阪神なんば線開業が挙げられる。鶴橋駅で乗り換えていた人がどれだけシフトしたかはわからないが、少なからず影響はあったものと思われる。

  

鉄道コム

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