【関西各駅探訪第428回】近鉄吉野線六田駅

六田

【車庫も併設する特急停車駅は吉野線の運転上の拠点】

近鉄吉野線六田駅は奈良県吉野郡大淀町にある。吉野方に小さな車庫があり、特急も停車し、吉野線の運転上の拠点の一つとなっている。六田駅は1912年10月25日に吉野軽便鉄道の吉野駅として開業した。1928年3月25日に吉野への延長により、六田駅に改称された。大阪電気軌道、関西急行を経て1944年6月1日に近畿日本鉄道吉野線の駅となった。1999年3月16日ダイヤ変更で、特急停車駅に昇格した。

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対向式ホーム2面2線で、ホーム有効長は吉野線最大編成両数の4両分ある。

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駅舎は下り吉野方面行きホーム側にあり、上りホームからは構内踏切を通って連絡する。

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駅構内の東側には六田車庫がある。古市検車区の支区の形だが、吉野線で唯一の車庫となっており、ここから出庫する電車も少なくない。

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改札は1ヶ所で、ICカードリーダーが設置されているが、自動改札機は導入されていない。有人改札で特急券発売の窓口もある。

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出口も1ヵ所で北側にのみ出られる。駅前は国道169号線が走っており、駅周辺は狭い。駅前にはバス停があり、大淀町のコミュニティバスやデマンド交通が発着している。

六田駅の2015年度1日あたりの乗車人員は474人で、うち定期利用者は398人となっている。定期比率は83.8%で、定期利用者の比率が相当高い。10年前の2005年度と比較すると全体で27.5%減、定期利用者は28.5%減、定期外利用者は21.5%減と軒並み20%以上の減少となっており、利用者減が深刻である。

  

鉄道コム

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