【本線と八日市線が連絡する近江鉄道西の拠点駅】
近江鉄道本線、八日市線の八日市駅は滋賀県東近江市にある。東近江市の中心駅で、近江鉄道では本線と八日市線が乗り入れる主要駅の一つとなっている。歴史は古く1898年7月24日に開業した。
ホーム2面3線で、中線があり、貴生川方まで線路が延びていて、車両の留置に使用されている。ホーム有効長は近江鉄道の最大編成両数の3両以上の長さがある。
下りホーム東側に駅舎がある。駅舎側が1番線、隣の島式ホームが2番線、3番線になっている。
本線電車は基本1番線が下り貴生川方面、2番線が上り米原方面となっている。八日市線電車は3番線からの発着となる。
1番線ホームから改札へはそのままのレベルで移動できるが、2・3番線は陸橋を渡っての連絡となるため、エレベーターが設置されている。
改札は1ヶ所で、係員が集札にあたる。自動改札機はなく、近江鉄道ではICカードの利用はできない。自動券売機は設置されている。
駅舎はかなり大きく、改札の隣には大きな待合室がある。東近江市名物の大凧が天井から吊るされている。
出口も1ヶ所で、駅前には大きなロータリーがある。近江鉄道単独の駅としては最大級の駅で、彦根と並び近江鉄道の顔となる駅である。
ロータリーからは近江鉄道バスや東近江市のコミュニティバスちょこっとバスが各方面に運行されている。
駅前には滋賀県をフランチャイズとするスーパー平和堂のアルプラザ八日市店がある。平和堂の店舗は、滋賀県のJRの駅前ではよく見かけるが、近江鉄道単独駅では当駅ぐらいだろう。
八日市駅の2016年度1日あたりの乗車人員は2,140人で、うち定期利用者は1,294人となっている。定期比率は60.5%で、ローカル私鉄らしく定期利用者が大半を占めている。10年前の2006年度と比較すると全体で4.7%増、定期利用者は15.6%増、定期外利用者は8.5%減となっている。定期利用者が増加しており、健闘した数値になっているが、定期外利用者はご多分に洩れずモータリゼーションなどの影響で利用者は伸び悩んでいる。