【関西各駅探訪第232回~三岐鉄道北勢線西桑名駅~】

【桑名駅の東にあるが西桑名駅】

西桑名

西桑名

三岐鉄道北勢線西桑名駅は、三重県桑名市にある。JR関西線、近鉄名古屋線、養老鉄道の桑名に隣接しているが、改札などは分かれており、各線とは離れたところから発着している。西桑名という駅名だが、駅は桑名駅の南東側にあり、実質的には東桑名と言ってもいいような位置にある。北勢線は750㎜のナローゲージのため、他線との直通などはない。

西桑名駅は1914年(大正3年)4月5日に北勢鉄道大山田駅として開業した。当初は桑名駅東南側(現西桑名駅東側)にあった。1915年(大正4年)8月5日に桑名町(後の桑名京橋)〜大山田間が開業した。1931年(昭和6年)7月8日に西桑名駅に改称された。1934年(昭和9年)6月27日に社名変更により北勢電気鉄道の駅となった。1944年(昭和19年)2月11日に会社合併により、三重交通の駅となった。1961年(昭和36年)11月1日に桑名京橋〜西桑名間廃止に伴い、北勢線の起点駅となった。1964年(昭和39年)2月1日に事業譲渡により三重電気鉄道の駅となった。1965年(昭和40年)4月1日に近畿日本鉄道が三重電気鉄道を合併し近鉄北勢線の駅となった。1977年(昭和52年)5月1日に桑名駅東南側に移転した。2003年(平成15年)4月1日に事業譲渡により、三岐鉄道の駅となった。駅舎内に自動券売機が設置された。同年12月1日に駅舎内に自動精算機・自動改札機が設置された。2005年(平成17年)3月26日に東員駅開業に伴い、当駅で行なっていた運転業務は東員駅に統合・移設された。

西桑名

西桑名

西桑名駅は1面1線で、終点のため行き止まりとなっており、終端部付近から桑名駅につながるペデストリアンデッキがある。

西桑名

西桑名

駅舎、出口は1ヵ所で、自動改札機、自動券売機も置かれている有人駅である。

西桑名

西桑名

西桑名駅前は屋根が付いており、バス乗り場までは傘を差さずに移動できる。

西桑名

西桑名

駅前には桑名駅のバスターミナルが広がっており、バスの乗り換えは桑名駅よりも便利である。


西桑名駅の2015年度1日あたりの乗車人員は2,644人で、うち定期利用者は1,790人となっている。定期比率は67.7%で、ローカル路線にしては定期比率が70%を超えていないので、意外に定期外利用者も多い方と言える。10年前の2005年度と比べると乗車人員が19.7%の増加で、定期利用者は20.3%も増加している。定期外利用者も18.6%増加しており、三岐鉄道転換後、ダイヤや車両などの改善により利用者が増加傾向にある。

  

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