【関西各駅探訪第418回】JR神戸線甲子園口駅

甲子園口

~ナインドリーム甲子園も今は昔、甲子園球場への最寄駅ではありません~

JR神戸線甲子園口駅は兵庫県西宮市にある。武庫川を渡ってすぐに駅があり、盛り土の上にホームがある。普通のみが停車する駅で、当駅始発、終着となる普通電車が朝と夜に設定されている。国鉄時代の普通電車は半数が当駅で折り返していた。JR発足当初には甲子園球場への高校野球観戦などのためにナインドリーム甲子園号という列車が運転され、甲子園口駅に朝まで列車を留置して、甲子園球場への野球観戦の便宜を図る列車があった。とはいえ、甲子園口という駅名のため、甲子園球場に近いと思いがちだが、実際には甲子園球場までは徒歩ではなかなか難しい距離にある。甲子園口駅は1934年7月20日に国鉄東海道本線神崎~西ノ宮間に開業した。1964年10月1日に駅構内配線が変更され、現在の配線となった。

甲子園口

駅構内はホーム2面5線で、下り外側線はホームに面しておらず、下り内側線は1面2線の配線となっている。

甲子園口

下り1番線は内側線ホームになり、2番線は当駅折り返し電車発着用となっており、神戸方は行き止まりになっている。3番線は上り内側線電車発着。4番線は上り外側線の通過のみに使用されている。

甲子園口

改札は2ヶ所あり、南改札と北改札がある。南改札は有人で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置され、みどりの券売機も設置されている。

甲子園口

北口も有人改札で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置され、みどりの窓口、みどりの券売機も設置されている。

甲子園口

北口は駅前は狭いもののロータリーがある。レンタサイクル駅りんくんもこちら側にある。

甲子園口

バスやタクシーの発着があり、阪急バスが西宮市内の路線を運行している。

甲子園口

南口は駅ビルビエラ甲子園口が併設されており、再開発が完了した。南口にもロータリーがあり、バスやタクシーが発着している。南口からは阪神バスが各方面へ路線を運行している。

甲子園口

駅南側には商店街などがあり、街を形成している。ここをずっと南に下ると阪神甲子園駅があり、その向こうに阪神甲子園球場があるが、歩くには相当遠い。

甲子園口駅の2016年度1日あたりの乗車人員は19,078人で、うち定期利用者は13,013人となっている。定期比率は68.2%で、近年の傾向からすると高い方である。10年前の2006年度と比較すると全体で1.3%減、定期利用者は0.3%増、定期外利用者は4.5%減となっている。

  

鉄道コム

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