【阪神と近鉄の乗務員が交代する境界駅】
阪神なんば線桜川駅は大阪市浪速区にある。阪神なんば線快速急行以下全列車が停車する。大阪難波〜桜川間は阪神なんば線だが、大阪難波から西側の一部は近鉄の引上線を流用しているため、近鉄と阪神の境界は大阪難波駅西方にある。このため、乗務員は大阪難波では交代せず、桜川駅で交代している。当駅の尼崎方には引上線があり、大阪難波駅で折り返す近鉄電車の一部がここで折り返している。大阪メトロ千日前線桜川駅と連絡しており、地下連絡通路で繋がっている。地上には南海高野線汐見橋駅がある。かつては汐見橋駅から北へ延伸してなにわ筋線に繋ぐ計画だったが、なにわ筋線計画が難波経由となったため、なにわ筋線との連絡は夢に終わった。
電車はデータイムに快速急行が毎時3本、各駅に停車する区間準急と普通が毎時6本の運転となっている。平日朝ラッシュ時大阪難波方面行き8時台には快速急行5本、普通5本が運転されている。平日夕方ラッシュ時尼崎方面行き18時台には快速急行3本、普通6本が運転されている。桜川駅は2009年3月20日の阪神なんば線西九条〜大阪難波間開通とともに開業した。
駅構内は地下ホーム1面2線で、ホーム有効長は21m級車両10両分ある。阪神なんば線の区間準急や普通は最大6両編成だが、快速急行は最大10両編成で運転されるため、ホームは長い。
前述したように当駅にて近鉄と阪神の乗務員交代が行われている。
尼崎方には引上線が2本あり、大阪難波折り返しの近鉄電車が折り返している。近鉄特急の折り返しもあり、通常阪神なんば線に乗り入れないアーバンライナーや8000系列の車両なども出入りしている。
ホームから改札がある地下コンコースへはエレベーター、エスカレーターが設置されている。
改札は1ヶ所で有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機、自動精算機、自動券売機が設置されている。
出口は4ヶ所あり、これに加えて地下鉄桜川駅への連絡通路がある。1号出口は改札の近くにあり、地上に上がると南海汐見橋駅がある。桜川の交差点よりも西に位置しており、阪神の出入り口は全て汐見橋の交差点付近にある。
1号出口にはエレベータ、エスカレータが設置されている。
2号出口は1号出口の対面にあり、千日前通の北側、新なにわ筋の西側にある。
3号出口は2号出口の東側にあり、新なにわ筋の東側にある。
4号出口は1号出口の東側にある。
千日前線の桜川駅は東側にあるため、地下連絡通路を暫く歩かなければならない。両線は当駅から鶴橋まで並行して走るため、あまり連絡の必要はない。阪神桜川駅の位置については将来なにわ筋線が汐見橋を通ることを想定して決定していたと思われる。
桜川 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2018年度 | 2,832 | 1,353 | 1,479 | 47.8% |
2009年度 | 1,282 | 514 | 768 | 40.1% |
対09年度比 | 220.9% | 263.2% | 192.6% |
桜川駅の2018年度1日あたりの乗車人員は2,832人で、うち定期利用者は1,353人となっている。定期比率は47.8%で、定期利用者が5割を切っている。開業年の2009年度と比較すると全体で120.9%増、定期利用者は163.2%増、定期外利用者は92.6%増となっており、利用者が倍増している。