【有馬線と三田線の連絡駅は有馬温泉への玄関口】
神鉄有馬線有馬口駅は神戸市北区にある。有馬線有馬温泉の一つ手前の駅で、まさに有馬口というに相応しいシチュエーションだが、有馬温泉とは違って、有馬口には温泉などは近くになく、三田線との連絡駅が主たる役割である。有馬口駅は1928年11月28日に神戸有馬電気鉄道の唐櫃駅として開業した。1951年3月20日に有馬温泉口駅に改称。1954年9月1日に有馬口駅に改称された。
駅構内は2面4線で、構内踏切がある。1番線が三田線三田方面、3番線は三田線新開地方面、2番線は有馬線有馬温泉方面、4番線は有馬温泉方面の折り返し電車発着に使用されている。
改札は2ヶ所あり、1番線の北側にある改札がメインで、現在は無人化されているが、昔ながらの駅舎もある。ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。
4番線南側にある改札は自動改札機のみが設置されており、ICカードや乗車券定期券などを持っていれば出入りできるが、それらを持っていなければ北側の改札に回る必要がある。
出口も2ヶ所で、北口は有馬街道に面しており、狭隘なところにある。駅近くにバス停がある。
南口は住宅地への最寄となっており、周辺人口はこちら側の方が多い。
有馬口駅の2016年度1日あたりの乗車人員は481人で、うち定期利用者は240人となっている。定期比率は50.0%で高くない。10年前の2006年度と比較すると全体で7.6%減、定期利用者は21.6%減となっており、定期利用者の落ち込みが激しい。定期外利用者は12.5%増加しており、定期券からICカードなどへの移行なども考えられる。