【関西各駅探訪第335回】~南海高野線・泉北高速中百舌鳥駅~

【南海、泉北のジャンクションは御堂筋線も乗り入れる堺東部の巨大結節点】

中百舌鳥

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南海高野線、泉北高速鉄道中百舌鳥駅は大阪府堺市北区にある。南海高野線、泉北高速鉄道が接続しているほか、大阪メトロ御堂筋線なかもず駅も近くにあり、大阪府南部の結節点となっている。結節点だけに優等列車は全て停車するイメージがあるが、特急はもちろんのこと、急行、区間急行も当駅を通過しており、準急のみが停車する。南海高野線の中百舌鳥駅は、1912年10月10日に高野登山鉄道の百舌鳥八幡〜西村(現初芝)間に開業した。1970年11月23日に橋上駅舎化と2面4線化が行われ、翌年1971年4月1日に泉北高速鉄道が開業して相互乗り入れを開始した。1987年4月18日には御堂筋線中百舌鳥延伸が開業して、3路線が乗り入れる今の形になった。

中百舌鳥

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中百舌鳥駅構内は2面4線で、難波方に泉北高速線の線内運転折り返し用の引上げ線がある。南海高野線電車は1〜4番線に進入が可能で、泉北高速線電車は2・3番線のみに進入可能となっている。

中百舌鳥

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ホーム有効長は21m級車両10両分あるが、現在は泉北高速の10両運転がなくなったので、8両分だけ使われている。

中百舌鳥

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改札は2ヶ所あるが、同じ橋上駅舎内にある。橋上駅舎の東西に改札があり、対峙する形に配置されている。西改札が有人改札で、東改札はICカード対応の自動改札機があるだけである。西改札側には特急券販売所や定期券販売所がある。

中百舌鳥

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東改札側にはエレベーターがあり、バリアフリーに対応している。西改札側はエスカレーターはあるが、エレベーターの設置はない。

中百舌鳥

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出口は北口と南口の2ヶ所があり、御堂筋線との連絡は北口になる。

中百舌鳥

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北口駅前にはロータリーが整備され、南海バスが乗り入れている。

中百舌鳥

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御堂筋線との連絡は多少歩くことになるが、連絡通路には屋根があり、雨の時にも傘を差す必要はない。

中百舌鳥

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南口にもロータリーがあり、南海バスやタクシーが発着している。

南海高野線中百舌鳥駅の2015年度1日あたりの乗車人員は10,430人でうち定期利用者は5,413人となっている。定期比率は51.9%で、定期比率は低い方である。10年前の2005年度と比べると全体で22.2%増加しており、定期利用者は30.0%も増加している。定期外利用者も14.8%増加しており、増加傾向にある。

泉北高速鉄道中百舌鳥駅の2015年度1日あたりの乗車人員は59,756人で、うち的利用者は38,164人となっている。定期比率は63.9%で、近年の傾向からすると定期比率は高い。運賃が割高な泉北高速では定期利用者の比率はまだまだ高いようだ。10年前の2005年度と比べると全体で4.5%減、定期利用者は10.8%減となっている。定期外利用者は9.2%増加しており、定期比率は高いものの、ここでも定期利用者がICカードなどの移行により減少してきている。中百舌鳥で完結する利用者は少なく、大半の利用者が当駅で御堂筋線に乗り換えていると推測される。

  

鉄道コム

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