【環状線との連絡駅は大阪下町全開の駅】
新今宮
南海本線新今宮駅は大阪市西成区にある。西成区と浪速区の境に駅があり、南海は西成区にあるが、JRの新今宮駅は浪速区にある。区は違えど、南海とJRは連絡改札こそないが、同一フロアに駅舎を構えており、乗換駅として機能している。
新今宮
新今宮駅のホームは、地上4階にあたる部分にあり、高架のJR大阪環状線を乗り越すため、通常の高架よりもさらに高い高架になっている。ホーム3面4線で、1番線から高野線下り、2番線高野線上り、3番線南海本線下り、4番線南海本線上りとなっている。高野線上りと南海本線下りは同一ホームに発着する。
新今宮
新今宮駅の改札は2ヶ所あり、高野線下りが発着する1番線に面した改札がメインの改札となっている。JR新今宮駅西改札と同じフロアにあり、両社の改札が向かい合わせに配置されており、乗り換えは便利である。
新今宮
もう一つの改札は新今宮駅地上へ出るのに便利で、当駅で乗り降りする人の大半がJR新今宮との乗り換え客のため、改札の規模はあまり大きくない。
新今宮
新今宮駅の出口は1ヵ所で、JRの南側を走るあびこ筋沿いにある。駅周辺は大阪ミナミでもディープなスポットで、かつては日雇い労働者が宿泊していた格安の宿が点在しており、今は外国人旅行者などに人気を博している。新今宮駅周辺を歩いていると外国人によく遭遇するのはこのためである。
新今宮
新今宮駅駅前から東を望めば巨大なあべのハルカスが見える。下町風情の駅前にそびえる巨塔との対比が面白い。
新今宮
新今宮駅は各所に駅ナカの店舗がある。昔からある551の蓬莱や南海そばなど狭い中に、色々な店舗があり、コンビニはもちろん、ホームに散髪屋まである。
南海新今宮駅の2015年度1日あたりの乗車人員は25,919人で、うち定期利用者は10,036人だった。定期比率は38.7%でかなり低い数字となっている。10年前の2005年度の乗車人員は25,588人で、同年と比べて1.3%の増加となっている。定期利用者はこの10年で19%も減少しており、ICカードなどへの移行が進んでいるものと思われ、定期外利用者が20.3%も増加している。
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