【JRおおさか東線と連絡で地味に利用者数が増加している】
近鉄奈良線河内永和駅は、大阪府東大阪市にある。布施から1駅で、普通しか停まらない駅だが、2008年3月に開業したJRおおさか東線のJR河内永和駅と連絡しており、乗り換え駅として利用者を増やしつつある。
河内永和駅は1936年(昭和11年)8月1日に人ノ道駅(ひとのみちえき)として開業した。ひとのみち教団の仮本殿があったためで、開業当時は臨時駅だった。1937年(昭和12年)4月22日に営業休止。1938年(昭和13年)2月1日に永和駅と改称して営業再開、常設駅となった。1940年(昭和15年)頃 に大軌永和駅と改称した。1941年(昭和16年)3月15日に参宮急行電鉄との合併により関西急行鉄道の駅となった。同時に河内永和駅へ改称した。1944年(昭和19年)6月1日に会社合併により近畿日本鉄道の駅となった。1977年(昭和52年)6月26日に高架化が完成した。2007年(平成19年)4月1日にICカードPiTaPaが利用できるようになった。2008年(平成20年)3月15日にJRおおさか東線のJR河内永和駅が開業し、乗換駅となった。
河内永和駅は高架駅で、対向式ホーム2面2線となっている。ホームは地上3階にあり、2階は改札があり、1階には店舗が入っている。
改札は1ヶ所のみで、2階にある。ICカード対応の自動改札機がある有人改札である。2階のコンコースはかなり広く、普段は閑散としている。
改札階からホームへはエレベータが設置されている。地上から改札階へもエレベータがある。
改札階からホーム、地上から改札階へは上りエスカレータも設置されている。
布施は2段式の高架駅で、上段に奈良線、下段に大阪線があるため、奈良線は地上4階部分を走っている。布施~河内永和間で地上3階の高さに降下し、河内永和を出るとさらに勾配を下って、隣の河内小阪では地上2階の高さとなる。
駅の出口は南北に2ヶ所ある。北側は道路に面しており、広くとられた歩道がある。
南側には駐車場や駐輪場があり、西側にはおおさか東線のJR河内永和駅がある。南側には商店街がある。
JR河内永和駅から河内永和駅へは近鉄の高架下を通れば、雨の日でも傘を差さずに乗り換えすることができる。
河内永和駅の2015年度1日あたりの乗車人員は5,578人で、定期利用者は2,876人となっている。10年前の2005年度は、乗車人員が4,623人、定期利用者が2,539人だった。乗車人員ベースで20.7%の増加、定期利用者で17.2%の増加、定期外利用者で24.9%の増加となっており、いずれも利用者が増加している。2008年におおさか東線が開業したことにより、両線を乗り換える需要が創出され、利用者が増加しているものと思われる。
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