【関西各駅探訪第279回~近鉄奈良線学園前駅~】

【特急も停車する奈良線の主要駅は奈良きっての高級住宅街】

学園前

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近鉄奈良線学園前駅は奈良県生駒市にある。1942年3月6日に開業した。近鉄奈良線としては後発の駅で、帝塚山学園中学の開校に合わせて設置された駅である。付近の宅地開発などにより発展していき、1972年11月7日からは快速急行停車駅となった。1973年9月ダイヤ改正では特急停車駅となり、特急以下全ての列車が停車するようになった。

学園前

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ホーム2面2線で、丘陵地に駅があるため、北側は地上駅となっているが、南側は掘割で地下駅舎となっている。

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大阪難波方では右にカーブしながら駅に進入するため、ホーム先端は緩やかにカーブしている。

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奈良方は直線だが、勾配を下る形になっており、上り列車は勾配を上がり切り駅に着く形になっている。

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学園前駅の駅名板。帝塚山学園前の副駅名が付いている。

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北口がメインとなっており、ICカード対応の自動改札機がずらりと並んでいる。有人改札で自動券売機付近には特急券売り場もある。下りホームと同一レベルになっており、下り列車からの乗車下車には便利である。上りホームへは地下道を通る必要がある。

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北口には広大なバスターミナルがある。奈良交通のバスセンターもあり、各方面へのバス路線が発着している。

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南改札は掘割構造で、上りホーム、下りホームからは階段を下りて利用することになる。ICカード対応の自動改札機が設置されており、有人改札になっている。

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南口にもバスターミナルがあり、各方面へのバスやタクシーが発着している。

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南口は帝塚山大学のキャンパス、高校、中学校がある。小学校や幼稚園などもあり、まさに一貫校の見本市みたいな光景が広がっている。

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駅ビルが併設されている学園前駅駅舎。駅前からは数多くのバスが発着している。

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奈良名物柿の葉寿司本舗たなかの売店がある下りホーム。

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上りホームにはDOUTORコーヒーのショップがある。ホームは駅ナカが設置できるほど広くとられている。

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学園前駅には特急以下全ての電車が停車する。昼間時は平日は特急の運転はなく、土休日のみ毎時1本が停車する。快速急行、急行、区間準急、普通が各20分毎に停車し、急行系、各駅停車系がそれぞれ10分毎に停車する勘定になっている。

学園前駅の2015年度1日あたりの乗車人員は26,945人で、うち定期利用者は16,131人となっている。定期比率は59.9%となっており、付近に学校がたくさんある割には定期比率はあまり高くない。10年前の2005年度と比較すると全体で26.3%減少しており、利用者の落ち込みが大きい。定期利用に至っては33.6%も減少しており、少子高齢化や周辺人口の減少などの影響が大きいものと思われる。

  

鉄道コム

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