【関西各駅探訪第263回~神鉄粟生線栄駅~】

【駅前は長閑や雰囲気だが、近くに新興住宅地もある急行停車駅】

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神鉄粟生線栄駅は神戸市西区にある。神戸市内の駅だが、駅周辺は長閑な風景が広がっており、神戸市内とは思えないところにある。駅の南側には桜が丘、月が丘といった新興住宅地もある。利用者が見込める状況でもあるが、ここから神戸市内へは自家用車が圧倒的に便利で、遅くて乗り換えが必要な神鉄の利用はなかなか定着しない。

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駅構内は対向式ホーム2面2線で、粟生方の上下線間には構内踏切がある。

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駅舎は下りホーム南側にある。地上駅舎で無人化されており、ICカード対応の自動改札機が設置されている。自動券売機、自動精算機が設置され、自動化されているので不便はない。インターフォンが設置されているので、トラブルがあった時には遠隔操作により対応している。

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駅前は狭く、県道22号線が走っているが、ここも2車線の狭い道路である。駅の西側にタクシー乗り場が設けられている。

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駅前にはカフェや薬局、美容室があり、美容室では割引乗車券の委託販売を行っている。

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駅の段差は少ないが、エレベータやエスカレータの設置はもちろん、スロープの設置もないので、バリアフリーには対応していない。

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栄駅の2015年度1日あたりの乗車人員は789人で、うち定期利用者は526人となっている。定期比率は66.7%で、近年の傾向からすると定期比率は高めで、10年前の2005年度よりも定期比率が上がっている。2005年度の乗車人員は1,255人で、定期利用者は781人だった。この10年で37.1%も乗車人員が減少している。定期利用者も32.6%減少しており、定期外利用者は44.5%も減少しており、減少率が深刻である。粟生線は志染以遠の利用者低迷が問題になっているが、鈴蘭台~志染間でも利用者の減少は深刻である。道路網の発達で、自家用車はもちろん、バスを利用した方が神戸市内中心部への便がいいことが利用者減の要因である。有効な手段はなかなか思い当たらないが、何らかの手を打たないことには、志染以遠どころか、西鈴蘭台以遠の存続も危ぶまれる事態になりかねない。

  

鉄道コム

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