【関西各駅探訪第342回】~JR嵯峨野線二条駅~

【初代駅舎に負けず劣らずの木造屋根を持つ特徴的な高架駅】

二条

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JR嵯峨野線二条駅は京都市中京区にある。特急以下全ての列車が停車する嵯峨野線の主要駅の一つである。地下鉄東西線と連絡しており、近年嵯峨野線では京都市内のターミナル駅として機能している。1897年2月15日に京都鉄道の駅として開業した。1907年8月1日に国有化された。1996年3月16日ダイヤ改正で高架化された。

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伝統ある初代駅舎は、梅小路蒸気機関車館に移設され、現在も京都鉄道博物館の中で展示されている。

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ホーム1面2線の高架駅で、木造の屋根が付いた独特な構造となっている。高架化当初は京都方が単線で、円町方は複線化されていた。ホーム有効長は8両分あり、JR嵯峨野線の最大編成両数に対応している。

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改札は1ヵ所で、地上に改札があり、ICカード対応の自動改札機や自動券売機が設置されている。有人改札でみどりの窓口も設置されている。

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出口は2ヶ所あり、どちらにもロータリーがある。西口は地下鉄東西線と連絡しており、京都市バスと京阪バスの深夜バスの路線が発着し、大阪空港や関西空港へ向かうリムジンバスも発着している。

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全体が屋根で覆われているが、電車が停車する位置は吹き抜けとなっており、閉塞感はない構造となっている。

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東口のロータリーはバスの発着はなく、タクシーが発着するのみとなっている。バスは千本通にバス停があり、京都市バスと京都バスが発着している。

二条駅の2015年度1日あたりの乗車人員は13,244人で、うち定期利用者は8,244人となっている。定期比率は62.2%で、近年の傾向からすると高い方である。二条は観光客の利用も少なくないが、京都市内の通勤通学需要も高い。10年前の2005年度と比較すると全体で19.4%増加、定期利用者も定期外利用者も同様に19.4%増加しており、概ね20%程利用者が増えている。2008年1月16日の地下鉄東西線の延伸からさらに利用者が増えた感もある。

  

鉄道コム

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